宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

宝瓶宮占星学―9.雑考編―
「日本は何座宮?」

日本が何座宮かというとき、西洋占星術師は単純ミスをおかします。
個人を占うときには、太陽にかぎらず、上昇宮なども参考にしてるのに…です。
これは現代の西洋占星術が、根本理論を失念しているからだといえます。

日本国家の象意(星座宮)とその考え方

桜=日本のイメージ

●第1稿 : 2006年08月21日アップ

宝瓶宮占星学が解き明かした数理法則によると、すべての存在は、宇宙の基礎数3数から成り立っています。ですから、個人を占う場合も、太陽サイン一つだけでなく、上昇宮や月サインなども見るのです。

《 国家の星座宮はどうやって探すか? 》

日米関係や、日中関係、また日韓関係など、外交問題が話題になると、西洋占星術マニアたちは、日本は何座? アメリカは? 中国は? 韓国は? など、国家の星座宮に関心を持つようです。
とくに、9.11同時テロに端を発した昨今のイラクへの自衛隊派遣問題や、日本近海の領土問題をはじめ、靖国神社参拝などをめぐる理不尽な暴動やデモ(2006年現在)が、中国や韓国において起こったせいかもしれません。
日本をはじめ、各国の星座宮を明らかにすることによって、日米・日中・日韓などの関係を解釈できないかと考えるからでしょう。
ところが、議論百出して、決定打がなかなか見つからないのが現状のようです。
ここでは、宝瓶宮占星学の観点から、「日本は何座宮なのか?」、その答えと考え方を提示いたします。
この方法によれば、日本以外の国の星座宮も明らかになるでしょう。

One-Point ◆ 国家がどの星座宮に属するか、正しく把握するのは簡単ではありません。個人なら生年月日が分かれば簡単ですが、もし生年月日の分からない個人を、「何座宮の生まれか当てよ」と言われたら、影響している星座宮を見抜くのは簡単でも、生年月日は困難を極めるでしょう。その人の言動や性格や容貌、そして履歴(プロフィール)など、あらゆる角度から検討し判断しなければなりません。国家もそれと同じです。


古典的西洋占星術の数理哲学

●古代ギリシャの先人達は、占星術の原理を考え、それを「数理哲学」として理論的に展開していました。
1は物事の始まり、2は二元的対立で女性数、3は男性数…といった考えに基づいていろいろと考証していたのです。
宝瓶宮占星学の「数理法則」と内容は異なりますが、こういった基本を現代の西洋占星術は見失っています。論拠のないオカルトに陥っていますので、仕方ありませんが…。

《 すべての存在は3つの素因から成り立っている 》

欧米の西洋占星術師たちの解釈によれば、「日本は天秤宮」というのが有力なようです。
まあ、戦いのプロフェッショナルである欧米から見れば、戦前の軍国主義や戦国時代の日本ならいざしらず、戦後の優柔不断な外交を繰り返してきた現代日本であれば、そう解釈されても仕方ありません。
「戦ってでも(神による)自由と権利を奪い取る」といったユダヤ・キリスト教文化に基づく牡羊宮的なメンタリティーをベースに持つ彼らからすれば、「和を以って貴しと為す」精神文化を根底に持った日本が、戦後、憲法第9条により戦争放棄をして平和外交を行なっているのですから、対極にある天秤宮に見えても仕方ないところです。
しかし、西洋占星術の方々に気づいていただきたいことがあります。
俗にいう、太陽宮(サイン)だけで占う「星占い」を素人向けのようにみなしながら、なぜ国家を一つのサインだけに限定してあてはめるのですか?
すべての存在は、最低3つの素因によって成り立っています。この世が、X軸Y軸Z軸(タテ・ヨコ・奥行き)の3軸であるのもそのためです。宝瓶宮占星学のフレームワークが、時間軸・空間軸・人間軸の3軸からホロスコープのリーディングを行なおうとするのも同じです。
宇宙の数理法則の基礎数が3数なので、どんな存在も、その法則から逃れることができません。 すべての存在は、3つの観点からとらえなければ、より正しい姿が見えてこないということです。

One-Point ◆ なぜ現代の西洋占星術がこういう単純なことに気づかないかというと、表面的な解釈ばかりに囚われて、根本理論の存在を見失っているからです。実は、古典的西洋占星術には「数理哲学」がありました。とても現代人が受け入れられるレベルとはいえませんが、根本理論と呼べるものがあったのです。
※フレームワークについては、「宝瓶宮占星学―4.フレームワーク」をご覧ください。


山紫水明

●元来、日本人は非常に宗教的な民族です。ユダヤ・キリスト教など世界の四大宗教のように思想や教理を伴った射手宮の宗教ではなく、自然を在りのままに受け入れて崇拝する魚宮的な信仰です。それが八百万の神だけでなく、神道も仏教も儒教も、ときにはキリスト教も西洋科学も受け入れ呑み込んで日本化してしまうのです。

《 日本民族のメンタリティーは「魚宮」 》

各国家が何座宮に属するのかというとき、考えなければならない必要な3つの素因は、次の3要素です。
国民の「民族性」、国家の「国体」、現在の「体制(憲法)」の3つです。
どんなに国家体制が変わろうと、その民族や民衆のDNA(魂)に刻まれているメンタリティー、すなわち「民族性」は、なかなか失われるものではありません。
中国が清になろうと、中華民国になろうと、中華人民共和国(共産主義)に変わろうと、中国人独自のメンタリティ−は、その奥底に保たれているものです。
では、日本の「民族性」「国体」「現体制(憲法)」が、どの星座宮に属するか、簡単に見てみましょう。
第一に、日本人が根本に持っている「民族性」です。
これは先祖から自分も知らずに連綿と受け継がれているため、自覚することは難しいのですが、どんなに国家体制や主権者が変わっても、日本人として失うことのない独自のメンタリティーです。
日本は、大和国家の基礎となる成立が、双魚宮時代に入った直後のシャーマン卑弥呼に始まることもあって、民俗信仰が強く心霊や情の深い「魚宮」の要素を強く持っています。
靖国神社参拝問題に関しても、相手国である中国や韓国の感情を優先して、「反対」や「分祀」を叫ぶお人好しさは、12星座中「魚宮」の特質そのものです。
また、「逆説の日本史」を執筆中のノンフィクション作家・井沢元彦氏が述べているように、「怨霊信仰」や「言霊思想」など、現実よりも見えない世界の情を最優先する発想は、日本人のメンタリティーの根底には、「魚宮」の資質が流れていることを示しています。

One-Point ◆ 日本人の思考は、欧米と違って論理的ではなく、非常に感情的です。中国・韓国・日本の兄弟国家は、情を中心とした水のサイン=蟹宮・蠍宮・魚宮の象意を持つのですが、その中で日本人は間違いなく「魚宮」のメンタリティーを備えています。


初代神武天皇の「即位記念日」

●「日本の国体の根拠の一つが神武天皇の即位記念日? へっ? 架空の人物なのに? ウソだぁ!」そう感じる方がおられるかもしれません。
「で、それが何か?」と、お返しいたしましょう。
神武天皇が架空であろうとなかろうと関係ないのです。
架空の創られた人物だとしても、その「即位記念日」と定められた日は、「日本」という国が何らかの体を成した日か(最初の)国家権力者にまつわる日だというのは当然だからです。
要は、時の権力者や学者が、当時の日本国成立に何の関係もないテキトーな日を「即位記念日」に定めるはずはないという意味です。

《 日本国家の根本的な国体は「水瓶宮」 》

第二に、日本国のバックボーンともいうべき基本的な「国体」(National polity = Constitution)を見てみましょう。
意外に思われるかもしれませんが、日本は「水瓶宮」です。
理由はいくつかあります。
世界から見れば、日本は意外とヘンなところのある国なのです。で、いながら、メンタリティーを除けば、新しもの好きの先進的技術が得意なところのある国家だということが、言われれば気づくでしょう。
評論家・竹村健一氏がかつて喝破したように、「日本の常識は世界の非常識」なのです。12星座中、最も変人や奇人(個性的という意味です)が多いとされる「水瓶宮」です。世界とは一味違うのが日本の在り方なのです。
宝瓶宮時代の影響が出はじめた17世紀すぎから、日本独自の文化が花開いた江戸時代が始まり、天皇への大政奉還と共に国際舞台に踊り出て、和魂洋才を唱えながら発展してきたことからも分かります。
個性発揮や発展は、時代と共鳴する象意(自存波)を持っているということです。
また、大和朝廷成立の昔から、日本の国体として天皇制を保ち続けていますが、「建国記念日」が2月11日(水瓶宮)であることにも意味を感じます。

One-Point ◆ 昭和41年に制定された「建国記念日」は、戦前には「紀元節」と呼ばれていた祝日です。紀元節とは、初代神武天皇の即位記念日(旧正月)です。日本の紀元を祝う日で、この元日を、現在の西洋暦に換算したら紀元前660年の2月11日だったというのです。日本の国体が天皇制で、その即位記念日が2月11日(多分その辺)。偶然か必然か「水瓶宮」です。


江戸時代や敗戦までの体制は?

●参考までに一言書いておきましょう。
江戸時代》 この時代を規定する法といえば「武家諸法度」です。大阪夏の陣で豊臣が滅んだ、最初の元和元年7月7日(1615年8月30日)の「元和令」も、後に何度か追加・改定され、最終的に落ち着いた天和3年7月25日(1683年9月15日)の「天和令」も、「乙女宮」になります。自己内の完璧性を求める小役人根性と考えれば、いかにも江戸幕藩体制を彷彿とさせます。
明治〜敗戦》 今の「日本国憲法」以前、敗戦までの「大日本帝国憲法」は、明治23年(1890年)11月29日に施行されました。これだと野放図ともいえる自由な「射手宮」です。時代の影響もありますが、それゆえ次第にアジア進出へと拡大政策をとっていったのでしょうか。皆様は、いかが考えられますか。

《 戦後日本の民主主義体制は「牡牛宮」 》

日本人のメンタリティーや国体は、変わらずに続きますが、国家の体制は、いろいろと変わってきました。
近年を見ても、江戸時代の幕藩体制から、明治維新による天皇中心の軍国体制、そして敗戦における現在の戦後民主主義体制と変化しています。
法治国家である日本は、当然、昭和22年(1947年)5月3日に施行された「日本国憲法」によって、現在の国家体制が規定されています。
これが、第三の日本の象意です。
なぜ、戦後の日本が、経済中心の政策をとったのか? そして奇跡的復興を遂げて世界第2位の経済大国になったのか? また、それまでの日本人が持っていた「武士は喰わねど高楊枝」といった精神を重んじる国民性から、「エコノミック・アニマル」と外国から揶揄(やゆ)されるような金儲け主義の国民になったのか?
すでに答えは書いておきました。
戦後日本の体制は、「日本国憲法」が施行された5月3日「牡牛宮」の象意を受けているからです。
もう一つ、1951年サンフランシスコ講和条約(日本との平和条約)の締結により、戦後日本は占領下から独立したのですが、その発効が1952年4月28日、同じ「牡牛宮」です。
牡牛宮は、穏やかで忍耐強いながらも、12星座中、最も現実的で物質中心主義的な側面を持っていることはご存じでしょう。
日本民族のメンタリティー「魚宮」や、国体としての「水瓶宮」は、簡単には変わりません。 しかし、現体制「牡牛宮」は、戦後まだ60年程度です。

One-Point ◆ 「日本国憲法」の公布は、昭和21年(1946年)11月3日(文化の日)で、その半年後の5月3日(憲法記念日)に施行(発効)されました。国体(Constitution)というとき、英語では「日本国憲法」(The Constitution of Japan)を指します。ここでは、憲法は「国体」ではなく「体制」としました。本場英国における本来の「国体」(Constitution)の意味が、古くから続く慣習法を指し、文章化されたものではないからです。イギリスに憲法はないのです。


「天秤宮」に間違われる理由

●戦後日本の体制「牡牛宮」が象徴する星は「金星」です。穏やかな美しさと平和の星です。
欧米の西洋占星術師たちが、日本を「天秤宮」と読み違えたのも、天秤宮が象徴する星も「金星」だからです。また、日本は天秤宮と同じ風のサインの「水瓶宮」を国体に持ち、天秤宮に通じる穏やかな「魚宮」のメンタリティーを持っているため、トータルで天秤宮に間違えたのだと思われます。
日本が本当に天秤宮なら、周りを受け入れながらも、もっと影響力を与えているのではないでしょうか。

《 日本の星座宮から米中韓との関係を読む 》

世界各国がどの星座宮にあてはまるのか、正しく考察するには、その国の成り立ちや国民性、歴史の変遷など、深い造詣(ぞうけい)が必要です。
見極めるのは簡単ではありませんが、皆様も、考えてみてはいかがでしょうか?
さて、アメリカは、その国家の成り立ちからして、「水瓶宮」を象意の一つに持っています。それがペリー来航に始まる日米関係が続いてきた理由の一つです。
しかし、経済問題が絡むと、日本の「牡牛宮」の象意と存在を主張し合い、日米間には経済摩擦が生じます。
中国人のメンタリティーは「蠍宮」です。日本の「魚宮」のメンタリティーと情的に理解し合える共通部分はあります。一方で、中国人のメンタリティーに、日本の国体(天皇制)を象わす「水瓶宮」が絡むと、そこに立場の違いが強調されます。
経済的には、日本の戦後体制の「牡牛宮」と、中国のメンタリティー「蠍宮」は、協力し合うか、対立し合うか、けっこう両極端に出ます。もっとも、中国の国体や体制が何座宮になるのか、見極めて判断しなければなりませんが…。
韓国人のメンタリティーは、自意識が強く感情的な「蟹宮」です。自我意識が強いので、対外的にはウリナラ(我が国家)、ウリテハンミンジョク(我が大韓民族)と、「ウリ(私たち)」を強調します。同時に個人の自我の強さは、国内どうしにおいてはぶつかり合います。そのため、常に外に敵をつくって目を向けさせないと、国内がまとまらないのです。
戦後、南北に二分された大韓民国の建国(独立)記念日ともいえる「光復節」は、日本の終戦記念日に当たる8月15日です。これは「獅子宮」です。先に書いたとおり、日本の建国記念日(紀元節)の水瓶宮とは正反対の位置です。

One-Point ◆ 参考に、アメリカ、中国、韓国の星座宮の一部を書いてみました。これだけでも日本の主な3つの星座宮と比較して関係性を見れば、多少は納得できると思いません? まあ、皆さんが好きに解釈してかまいませんが、国家の象意が一つの星座宮だけではなく、宇宙の基礎数に基づいて、複数あることだけはご理解ください。時間が取れれば、そのうち他の国々の星座宮も書くかもしれません。

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