宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

ホロスコープと「基本三数」からみた
歴史を読み解く4つの視点
― 「個人」と「国家」のスタンス ―

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正直なところ、昨今の政治に関する新聞記事を読むと、「バカ」になります。
正しい「歴史」や日本を取り巻く「情勢」がみえなくなるためです。
玉石混交のネットから取捨選択し、自分の頭で判断したほうがまだましです。

歴史は「宇宙」に基づいたオールラウンドな人類の営み


●第1稿 : 2015年 8月30日 アップ


本サイトで連載中の「占星学から解く日本の原点」で取り上げている「古代」にかぎらず、今、私たちが生きている「現在」も、同じ「歴史」の1ページです。
そこに時代の違いはもちろん、背景や事情の相違はありますが、同じ歴史である以上、正しく読み解き判断していく視点は同じです。
ここでは占星学をベースに、「歴史を読み解く視点」をご紹介いたします。

《 専門家の狭い視点 》

最近、2つテーマの書籍をネットで購入しました。
たとえば、『古代史の謎は「海路」で解ける』また『古代の地形から「記紀」の謎を解く』といったように、「舟」や「地形」をテーマにした古代に関する書籍です。
結論的に申し上げますと、多分、編集者が売らんがためにつけたタイトルの可能性が高いのですが、前著の場合、「舟」また「航海」しかみえておらず、後著の場合は、「地形」にはごく簡単に触れただけで、全体は唯物史観に片寄った、どちらかというと「ため」に書かれた内容でした。
これにかぎらず、歴史に関する書籍やサイトをみて感じるのは、いわゆる「専門家」が書いた内容は片寄った視点の歴史書が多いということです。
ちなみに、「ホンマでっか!?TV」(フジ)には頭の良い専門家の学者先生方が出演しています。
自身の専門の視点から、各自が「ホンマでっか」といった一説を述べるのですが、やはり片寄った解釈が多々みられます。
だからといって、こちらは「歴史」ではなく、「バラエティー番組」なので、正しいかどうかよりも、さんまちゃんの話芸で面白おかしくまわしていくのがメインゆえに、それでもいいのです。
実際、番組の最後には、次のようなテロップが表示されます。

「この番組に登場する情報・見解は
あくまでも一説であり、その真偽を
確定するものではありません。
「ホンマでっか!?」という姿勢で
お楽しみいただけると幸いです。」

スタッフは分かっているのです。
なので視聴者が、「そうなんだ!」とすべてを信じてしまったり、逆に「それは違う」と目くじらを立ててクレームを入れてくると、番組側としては困るわけです。
ところが、史実をともなう「歴史」はそうもいきません。
ある分野で「専門家」といわれる方々が、その視点から歴史を解釈すると、例外はありますが、だいたいは片寄った狭い解釈になってしまいます。
当然です。
古代日本において、「舟」や「海路」が重要だったとしても、それだけで歴史がつくらたわけではありません。
また、現代以上に地政学的な観点が必要だったとしても、「地形」だけが歴史に影響を与えるわけでもないためです。
歴史を読み解くには、当時の時代状況に立ってみることが基本的に重要で、人の営みである「宗教」「経済」「軍事」はもちろん、「言葉」や「表現」もを含めた社会全般的な視点が必要です。
このうち、どれか一つだけで歴史が成り立っているわけではないので、古代であろうと現代であろうと、歴史を正しく読み解くには、個人の「専門」や「感情」など1つの視点からだけではなく、まずオールラウンドの視点からアプローチして、どの分野がより重要なのか、判断していくことがベストになります。

One-Point ◆ ホロスコープ解釈も同様です。ホロスコープは「歴史」と同様に、個人の問題から、社会全体の問題、また世界や人類歴史にいたるまで、全般的なリーディングが可能です。それぞれに専門の占断分野があってもいいのですが、「歴史」を読み解こうとするとき、やはりオールラウンドの視点が必要になります。それは昨今、話題の「安保法制」についても同様です。


《 ホロスコープ4つの視点 》

「安保関連法案」(安保法制)は最後に触れるとして、歴史を見抜く「4大ポイント」を挙げておきます。
それは次の4つです。

1、時代のパラダイム
2、国家の特性
3、人物とくに指導者の人柄
4、周囲との関係性

上記は、「数理法則」の「基本三数」からピックアップしたものです。
順番に「1数=時間(宇宙意志)」「2数=空間(実体)」「3数=人間(関係)」を歴史解釈にあてはめたものです。
なぜ、「基本三数」なのかといえば、宇宙この世界のすべては「基本三数」によって成り立っているためです。
なので、当然そうなります。
「基本三数」のご説明はここではいたしませんが、三数なのになぜ4項目になっているのかといえば、3数には「内外」の関係性という2方向性があるためです。
詳しいお話はともかく、現実的には、3数(4数)になっているためです。
以下、「4大ポイント」を簡単にご説明してまいります。

1、時代のパラダイム…ディレクション、時代の流れ。
宝瓶宮占星学サイトをご高覧の皆様ならお分かりのように、占星学からみた時代の推移には、「歴史パラダイム」(枠組)があります。
これまで約2,160年(計算値)続いてきた「双魚宮時代」は、宗教や思想を機軸とした「対立二元論」を歴史パラダイムとして人類歴史が営まれてきました。
たとえば、このサイトで何度も書いていますように、「神とサタン」「善と悪」「正と邪」「天国と地獄」「浄土と穢土」「支配と被支配」「吉と凶」など、対立する概念で、さらには「精神(心)と肉体(身)」「聖と俗」「宗教と科学」といったものまでも、「対立」するものとしてとらえてきた一面がありました。
その「歴史パラダイム」が変わりはじめたのが、西暦1630年頃からです。
なぜなら、ここから現在の宝瓶宮時代の影響圏に入ったからです。
意味が分からない方は、ガリレオの時代と重なる、だいたい1630年頃を、それ以前の「信仰」中心の時代、また非科学的な「迷信」が本気で信じられ、通用していた時代であることを認識され、この頃から、人類が近代科学に目覚め物理的な論理思考をしはじめた「分岐点」の時代であることをお考えいただくと、ご理解しやすいでしょう。
ただし、念のために書いておきます。
宝瓶宮時代は、物理的な科学一辺倒の時代ではありません。
科学を超えた「共鳴関係論」を歴史パラダイムとして展開されていく時代です。
これらの時代は、約720年(計算値)や約72年(計算値)ごとに小変遷を繰り返していきますが、そこに踏み込んでご説明すると、メインのテーマからはずれますので、ここでは省略いたします。
人類歴史の根底には、目にはみえなくとも大きな時代のパラダイムがあって営まれていることをご理解いただきたく存じます。
つまり、1630年以前の歴史や古代史を読み解こうとするとき、科学的な観点から歴史をみると、間違う可能性が生じます。
『古事記』や『日本書紀』を読まれればお分かりのように、現代人からすれば、まるで荒唐無稽、不思議系のお話や、宗教的な怨霊鎮魂をメインとした出来事が記され、それが事実として実際に信じられ、また当時の人々の言動を「支配」し少なからず影響を与えていた時代だからです。
それを現代人の感覚でもって、頭から否定してしまうと、古代人の行動原理を読み解くことができず、もはや古代史を語る資格はなくなってしまいます。
ただし、だからといって何でもかんでも「怨霊」や「祭祀」に結び付けすぎるのも、また、例外は必ずありますので、間違うことが起こります。
そこは、だいたい9対3、つまりは「3:1」くらいのバランス感覚をもってみていくことが必要です。

2、国家の特性…国体、文化、習俗。
歴史を正しく読み解くために、必要な「国家の特性」というのは、国の精神的バックボーンや実態です。
平たくいえば、国体をはじめとした、国家の態勢や、宗教を含めた文化や習俗・習慣のことです。
宝瓶宮占星学から申し上げますと、国家の「民族性」「国体」「現体制」といいかえることができます。
これにつきましては、「日本は何座宮?」をご高覧ください。
ただし、国家の成立は、古代は不確定な面がありますので、多少なりとも近代国家とは異なります。
そうであっても、「民族性」は変わらず、また国家が成立してのちは「国体」も基本的には変わりません。
ですが、同じ国家でも「現体制」は、そのときどきの「憲法」や「法度」や「律令」などによって変わってきます。
ちなみに、日本の場合、民族性は「魚宮」、国体は「水瓶宮」、現体制は「牡牛宮」によって象わされます。
簡単にご説明しておきますと、「魚宮」の民族性は、相手に対する「思いやり」や「人情」によって動く人の好い国民性を持つことを象わします。
一方、「国体」の水瓶宮は、「クール」で、「平等」や「友愛精神」を持ち、お互いの「自由」を重んじますので、状況によっては我関せずと孤立的でマイペースな態度をとって、干渉を避けようとします。
また「現体制」の牡牛宮は、「現実生活の安定」を第一義的に考えますので、「争い」を好まず、「快適」であることを望みます。
そのため、決して自分から好んで争いを起こしたり、戦争を仕掛けることはいたしません。
牡牛宮のみをみた場合、攻撃されれば、むしろ「室内」にこもって自分を守るタイプになります。
日本の「現体制」は、戦前と変わったことが、歴史判断の重要なポイントになります。
ご参考に、先の敗戦までの日本の現体制は「射手宮」でした。
射手宮は、たとえば精神を含めて遠い世界や海外を象わしますので、明治以降の日本は広く海外に雄飛し、自由独立を守ろうとしました。
アメリカもまた「民族性」を「射手宮」に持つために、広く海外に出ていきます。
ここに対立の可能性が芽生えたのです。
次に、アメリカの「現体制」は「蟹宮」です。
蟹宮は、自分(自国)や家族(国民)を守ろうとする「防衛本能」が強いのです。
そこでいじけると、(蟹のように)自分の殻の中に閉じこもろうとする「モンロー主義」を発揮します。
さらには、日本もアメリカも「国体」は「水瓶宮」なので、かつてより平等や自由民主主義への志向が強い両国です。
それはまた、イギリスやフランスなどヨーロッパ主要国も同様で、お互いに相手国の自由を尊重する意識を持ちます。
これらの国々は、自由や自国の領土が侵害されないかぎり、他国を攻撃することはありません。
ただし、限度を超えて、世界の自由が脅かされれば、自由民主主義体制を守るために、手を携えて立ち上がります。
一方、日本近隣諸国に目を向けると、具体的にいえば中国、韓国、北朝鮮は、まったく異なるのです。
中国の場合、自分を守るためには外に出て攻撃する「蠍宮」の「民族性」を持っています。
また、「民度が低い状態では…」という条件つきですが、中国の「国体」は、オレ様的に尊大な態度をとり、自分しかみえない「獅子宮」を持ちます。
このような民族性「蠍宮」、国体「獅子宮」という中国のお国柄は、中国(シナ)大陸自体が、内部矛盾をかかえざるをえないことを意味します。
「老子」が喝破したように、「大道廃れて仁義あり」です。
「孔子」が打ち立てたように五常の徳「仁義礼智信」などを標榜しますが、その実態は「大道」が廃れていて「ない」ためです。
なのでキレイごとの「言葉」にだまされると、中国の「実態」が見えなくなります。
魚宮の民族性を持つ日本人は、信じやすいのでとくに注意しなければなりません。
韓国も、そのような中国と類似した面を持ちます。
韓国の場合、「民族性」は「蟹宮」です。
良し悪しはともかく、ものごとを自分の「情」によって判断する民族性です。
そこに衝動的で闘争的で自分なりに「こうあるべき」と思い込む「牡羊宮」の「国体」が加わると、もはや感情的になります。
これが韓国特有の「火病(ファビョン)」つまり「アンガー・シンドローム」(Anger Syndrome=憤怒症候群)の「正体」です。
なので民族性「蟹宮」と国体「牡羊宮」の関係性もまた、民度がともなわなければ「自己矛盾」を抱える「小中華」になってしまいます。
こういったように、「国家」を構成するサイン(宮)がみえてくると、古代はもちろん、現代のお国柄も把握しやすくなります。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」というように、たとえば、どのように外交や防衛、具体的には「安保法制」を判断していけばよいかを含めて、欠かせない視点になっていきます。

3、人物とくに指導者の人柄…個性、プロファイリング。
次に3番めの歴史を見抜く視点です。
「企業は人なり」というように、よく「○○は人なり」と言われることがあります。
その点では、当然、「歴史は人なり」です。
現代はともかく、「封建時代」や「専制君主時代」のように「支配・被支配」の「対立二元論」の歴史パラダイムにあった双魚宮時代は、歴史を動かしてきたのは、ほとんど間違いなく為政者(権力者)で、そこに宗教家や思想家が影響を与えています。
そういった人物が、どんな性格や人柄、また運勢を持つかは、生年月日さえ分かればリーディングができます。
仮に「天武天皇」(大海人皇子)のように、生年不明であっても、残された業績やエピソードなどから、数多くのホロスコープ(出生天球図)をみてきていれば、どの星がどのように働いていて、そういった業績やエピソードを持った人物になるのか、類推的に判断できますので、相応ながら「プロファイリング」が可能です。
一例として、同時代の「天智天皇」(中大兄)と「天武天皇」(大海人皇子)のケースを挙げておきます。
ピタリとあてはまるわけではありませんが、古代中国の「項羽と劉邦」に二人は似ています。
天智天皇は「権力志向」が強く、「力」の項羽に同じです。
天武天皇は、機をみる「情理」によって行動し、「情」の劉邦に似ています。
逆に大きな違いは、「項羽」のほうが王統の出自で、「劉邦」のほうは農村出身ですが、「天智と天武」の場合、天智(中大兄)よりも天武(大海人皇子)のほうの出自が正統だったことです。
そのため、天智が皇位(王位)に就くにあたっては、4人もの自分の娘を天武に嫁がせ、機嫌をとり、正統と姻戚関係を結んで権威を後ろ盾としています。
もし、天智のほうが上位で正統であれば、そんなことをする必要はありませんし、当然、二人は「兄弟」でもありません。
そういった歴史上の主要人物の「プロファイリング」ができると、そこから謎を解き明かす糸口がみえてきます。

4、周囲との関係性…対象実体、外国、内外情勢。
最後に、対外的な関係性に触れておきます。
前述の「1、時代のパラダイム」「2、国家の特性」「3、人物とくに指導者の人柄」を適応していくことで、関係性はみえてきます。
たとえば、為政者(権力者)の周囲の人々、またライバルや敵対者との相性や運勢から関係性をみることができます。
さらには、周辺国の特性や国家に働くディレクション(運勢、時の運)などから、関係性を読みとることができます。
個人の場合、複数の「運勢サイン(宮)」を持っていますので、相応に複雑ですが、国家の場合はシンプルです。
日本の場合、民族性「魚宮」、国体「水瓶宮」なのは、上述したとおりです。
日本の「国体」は、卑弥呼の北部九州連合「倭国」によってかたちづくられ、天武天皇の「日本(大和)」の時代に確立されました。
魚宮と水瓶宮というのは、「双魚宮」と「宝瓶宮」のことで、それゆえ約2,200年ほど前に正式にはじまった「双魚宮時代」から、1630年頃以降の宝瓶宮時代の影響圏を経て、現在、正式にはじまった「宝瓶宮時代」において、日本は歴史の流れとともに「天運」を受けて、世界的に発展してきました。
要は、時代と共鳴するために「天運」が伴うのです。
それは、たとえば中国の正史における記述からも分かります。
紀元当初、日本の呼称は、『後漢書』「東夷列伝」においては、単なる「倭」でした。
次の『三国志』「魏書烏丸鮮卑東夷伝」(通称:魏志倭人伝)においては、「倭人」と人(文化)として記録されます。
さらに次の『宋書』「夷蛮」や『隋書』「東夷」では、「倭国」と記録されます。
ついに「国」に格上げです。
その次の『旧唐書』(東夷)では、「倭国」と「日本」が併記されます。
九州「倭国」だけではなく、ついに畿内をはじめとした「日本」全体を記録せざるをえなくなったのです。
そして『新唐書』(東夷)以降は、「日本」または「日本国」と記され、統一国家が生まれたことがわかります。
こういった記録だけではなく、信長や秀吉の安土桃山時代は、ヨーロッパと交易をはじめ、当時の軍事大国になっています。
江戸時代には、学問など日本文化や日本精神を熟成させると、続く明治以降は、アジア初の近代化を成し遂げ、欧米に伍して世界一等国になっていきます。
大東亜戦争(太平洋戦争)では、自らは力突きつつも、アジア諸国を西洋列強の植民地から解放するという、宝瓶宮時代の道を切り開いていく「歴史的偉業」を日本は成し遂げています。
敗戦後におきましても、新しい現体制「牡牛宮」のもと、たちまち世界第2位の経済大国に復興したのは、ご存じのとおりです。
縄文時代より屈指の「先進技術」を有する日本ですが、「天運」がともなわなければ、こういった奇跡は起こりません。
どこかで滅びてしまいます。
ちなみに、関係諸国も少し書いておきます。
アメリカは、経済・軍事・技術ともに誰もが認めるナンバー・ワンの国家です。
ですが、その建国は新しく、1776年(独立)です。
2015年の現在から数えると、239年前ですが、20世紀前半には、すでに世界のTOPに躍り出ていました。
つまり、建国からわずか150年ほどで、世界のTOPに立ったのですが、それは1630年頃に宝瓶宮時代の影響圏に入って以降、アメリカが日本と同じように「水瓶宮」を国体に持つ国家として生まれ、「天運」を受けてきたからです。
ただし、厳密に申し上げますと、民族性「射手宮」、国体「水瓶宮」、現体制「蟹宮」という組み合わせは、アメリカが世界の自由民主主義体制を守る「天命」を持つ国家であることを意味します。
一方、中国大陸(シナ)や朝鮮半島は、上述いたしましたように「内部矛盾」や「自己矛盾」を抱える民族性と国体の関係性を持つことから、つねに統一と分裂を繰り返す「権力闘争」や「覇権争い」が生じやすくなります。
現在の「中華人民共和国」にしても、まだ建国66年しか経っていません。
今年2015年に「抗日戦争勝利70年」の式典を行ないますが、計算が合いません。
それは、彼らが「歴史のウソ」を堂々と喧伝しているからです。
蒋介石の国民党にしても、毛沢東の中国共産党にしても、彼らが日本に勝ったのではなく、日本がアメリカに「負けた」ために、その後、日本軍が残した武器を使い、国民党を追い出して「中華人民共和国」を建国したわけで、それが戦後4年も経った1949年のことです。
なので共産党の中国が「戦勝国」として、国連に常任理事国の席を占めること自体、「アルバニア決議」があるとはいえ、正当性に疑問が残ります。
いずれにしても、「双魚宮時代」はまだしも、「宝瓶宮時代」が正式にはじまった以上、今後、憎悪をともなった「日本批判」や「反米志向」が過ぎると、次第に天にツバする結果となっていきます。
また日本も、「経済的」に助けたり、「謝罪」を繰り返しても、結局のところ、彼ら自身が「民度」を高めていかない以上、彼らのためにはならないことを知るべきです。
要は、そういった関係性が見えてきます。

One-Point ◆ 既述の内容も書きましたが、必要なので最低限、再述いたしました。また初めて当サイトを訪れて、読まれる方へのご理解も考えて再述していますので、よろしくご理解を賜りたく存じます。要は、「歴史」も「ホロスコープ」もオールラウンドで共通していますので、正しくホロスコープを理解すれば、歴史を読み解く4つの視点を持つことができるということです。


●怖ければ、隠れていればいい

面白かったエピソードを2つほど書いておきます。
「集団的自衛権に反対し、憲法9条を守るべきだというのなら、他国が攻めてきたら、その最前線に立って“私たちには戦争を放棄した憲法9条がある”と掲げよ」と言った人がいました。
もちろん、皮肉です。
憲法は国内法なので、他国は関係ありません。
「憲法9条」があろうがなかろうが、攻めてくるものは攻めてきます。
その一方で、長崎で原爆体験のある「スピリチュアリスト」は、「報ステ」(朝日)で次のように言いました。
「安保法案に賛成するものが戦争に行け!」
もちろん、言われなくても有志は日本の自由と国民を守るために行きます。
ただ、現代の戦争は高度なハイテク戦です。
肉弾戦も今はプロの訓練が必要なので、素人や徴兵は役に立ちません。
結局、彼女(彼?)は「感性」で判断するスピラーらしく、同じ体験をしたくないという「個人」の感情を優先して判断しているのです。
そこにクールな知性や現実を見通す目は感じられません。
良いとか悪いではなく、そういう「タイプ」なのです。
こういった個人の感情は、一般人にも分かりやすいので、同情したり、共感しやすくなります。
それが、マスコミの狙いなのです。
つまり、中国が日本国民に仕掛けている「心理戦」と同じなのです。
そこには、「国民」を守っているのは「国家」だという視点が抜け落ちていることを知らなければなりません。
冷静な判断ができないと、高度な「ハイテク戦」は行なえません。
感情を優先する人は、背後に隠れていてもらえばよく、昨今は、訓練された有志また志願者が、攻めてくる国があった(有事の)場合、国や国民を守るようになっています。
テロリストはともかく、宝瓶宮時代になった現在の戦争のルールや、国のシステムは、当然ですが、そのようになっています。
粗方ながら、ご安心ください。
有志が手を携えて、皆さまと自由と国家を守ります。

《 「安保法制」は是か非か 》

最後に、現在の歴史を読む一例として「安保法制」を挙げておきます。
いろんな「意見」があるのはかまいません。
重要なのは、生の情報に接することができない国民は、マスコミを通じて判断をせざるをえないということです。
ところが、多くの人が気づきはじめていますように、マスコミには「バイアス」がかかっています。
なので、マスコミだけから情報をえている方は、ベースの知識がないと、正しい歴史判断がむずかしくなります。
では、どうすればよいのかというと、玉石混交ながら「ネット」にはさまざまな情報がアップされていますので、正しい視点を身につけていくようにしながら、取捨選択や比較検討し、最後はご自身の頭で責任ある判断をしていけば、テレビや新聞や雑誌といった政治的に偏向したマスコミの世論誘導に惑わされずに、次第に、史実が見えてくるようになります。
もし、文字を読むのはニガテという方であれば、YouTube などの動画サイトを視聴しても、多彩な情報や意見が飛び交っています。
もともと、NHKや朝日新聞はもちろん、テレビや新聞などマスコミ自体が、戦後GHQの「日本人洗脳工作」(WGIP)や、共産主義運動が華やかりしころにマスコミを席巻した「反権力」「反日(親中ソ朝)」「革命思想」といった偏った視点や習慣を今も残しています。
当然、そこに「かの国」が目をつけ、新聞やテレビ局に多くのシンパをつくり、日本国民に知られないように自国有利の「情報戦」を、日本人が弱い「情」に訴えつつ展開して、反日攻勢をかけている一面が多々あります。
そのため、客観的な報道よりも、だいたいは「かの国々」よりの視点で、他国を利する世論誘導が行なわれています。
過日も明らかになったように、「朝日新聞」のいわゆる「従軍慰安婦」捏造報道もその一例です。
そういった中で、歴史を正しく判断する代表的な視点は、次のことです。
「個人と国家は、スタンスが異なる」
戦後、日本国民に対しては、「国家」を否定したり、意識しないように報道や教育がなされてきました。
なので「個人」の感情や意識はあっても、「国」とは何かが分かりにくく、どうしても「国家」に意識がおよばなくなっています。
簡潔にいえば、「個人は国家によって守られている」という常識が、海に囲まれた島国ということもあって実感できないのです。
であっても、マスコミが「国家観」を含めて報道すればいいのですが、マスコミ人といえども記者は一個人にすぎませんし、そのうえ逆に「反日」「反国家」「反保守」を気取っていますので、当然、国家が国民を守っているということは書きません。
これは重大な逆作用を生みます。
マスコミや一部のジャーナリストが「反権力」を気取るということは、それこそが自ら「権力者」となって、国民の知る権利を奪うといった、どこかの「一党独裁国家」と同じことをしていることに気づかないのです。
さて、安保法制にお話を戻します。
国民は、たとえば法に基づいて国内の治安維持につとめる警察が存在することで、相応ながら安全に暮らすことができます。
しかし、国家には、平和を維持し守ってくれる「警察官」はいません。
国に守られた「個人」と、自立独立の「国家」は、根本的にスタンスが異なるのです。
そのため、武力を持った「ならず者国家」がいれば、世界に警察官がいない以上、国際秩序を守らず、他国を侵略し、領土拡大など、無法を働くようになります。
実際、アメリカは、世界の自由諸国を守る「警察官」としての役割を果たしてきましたが、親族に中国人の関係者を持つオバマは、間抜けにも「警察官を辞める」と公言してしまいました。
日本は、戦後、「日米同盟」によって最大限に「平和」という恩恵を受けてきたのです。
しかし、「警察官」がいなくなれば、その足元がゆらぎかねません。
もはや、それぞれの国家が、自国「国民」を守るためには、無法国家に対して集団で自衛を図るしかないのです。
事実、ヨーロッパは、相互の戦争抑止を図るためにEU体制があり、また対外的には「集団防衛」「危機管理」「協調的安全保障」を中核的任務としたNATO(北大西洋条約機構)という集団安保機構があります。
ところが、日本には「日米安保」しかありません。
その肝心のオバマ=アメリカが、弱腰と政治オンチから「警察官を辞める」といったのですから、中国が強気に出はじめました。
そこで、安倍首相は、急遽、「セキュリティ・ダイヤモンド構想」を打ち上げ、たちまちのうちに外交によって奇跡的に成し遂げたのです。
これは、日本、ハワイ(米国)、オーストラリア、インドの4か所(ひし形)を密接な外交防衛関係で結んだもので、事実上の「準同盟関係」を構築しました。
新聞やテレビは、「反安倍」を気取り、「かの国」のシンパだったり、客観的な事実をみず、頭がおかしくなっているために、あまり報道しません。
なので知らない国民や、意識や関心を持つことすらできない方も多いのですが、この「偉業」を知っている無法国家・中国は、二の足を踏み、うかつには手を出せなくなりつつあります。

One-Point ◆ そういった日本の防衛、また世界の軍事情勢といった「常識」は、国民にあまり知らされません。かの国に都合の悪いことは、マスコミが報道しないようにしているためです。つまり、「集団的自衛権」が正しく国民に知らされないのは、安倍政権の説明不足というよりも、伝える機会を与えず、「国民の知る権利」をマスコミ自身が阻害しているという現実があります。過不足なくネットをみていれば、そういった事実が見えてきます。「ネトウヨ」という言葉も、それが困る「マスサヨ」(反日・マスコミ)側のレッテル貼りであって、むしろ正常なネット住民が大半であることを、そのうちに悟るようになるでしょう。


《 補足:防衛情勢 》

防衛また軍事は、経済を含め、歴史を見抜く重要な視点になっています。
ところが、戦後GHQや学校教育、またマスコミによって、防衛また軍事は「侵略」や「戦争」に結びつくとしてタブー視されてきました。
そのため、日本国民の多くは、目隠しをされたまま、国防の真実を見抜けなくなっています。
根本を申し上げますと、「世界武力革命」を標榜した「マルクス・レーニン主義」の残滓を抱く「共産党一党独裁国家」が、侵略を目的とした軍事力増強を図ることはあっても、自由民主義国が侵略や戦争を目的とすることはありません。
「自由民主」というのは、お互いの自由を尊重し合う体制だからです。
現体制が「牡牛宮」の日本も同様で、自衛と防衛のための法整備や装備と開発しか行なっていません。
事実、世界の「警察官」だった断トツのアメリカを除けば、2160億ドルの中国が2位で、845億ドルの旧ソ連ロシアは3位という軍事費なので、突出しています。
ちなみに、4位はサウジアラビア808億ドルで、以下フランス、イギリス、インド、ドイツの465億ドルと続きます。
日本は458億ドルで世界9位です。
ですが、日本の装備は、アタック(攻撃)用ではなく、ディフェンス(防衛)用で、いわばアメリカの弱点を補うものになっています。
このことは、少ない防衛予算で最大限の国防を可能にする互恵関係なのです。
ただし昨今は、そのアメリカ=オバマが「警察官を辞める」といったので足元がゆらぎ、万が一にそなえて、「国家」ひいては「国民・個人」を守るために、安保法制(集団的自衛権)の整備が必要になってきています。
では、日米互恵の一例をみてみましょう。
日本またアジアが火急の状態に陥った際、空母を主体とした世界最強の「第7艦隊」が展開されます。
このとき重要なのは、GPS機能や通信偵察機能を備えた「宇宙軍事衛星」です。
これらはアメリカの右に出る国はありません。
ですが、第7艦隊がもっとも注意しなければならないのは、見えない海中機雷や敵潜水艦からのアタック(攻撃)です。
周囲を海に囲まれた日本は、空もそうですが、実は、見えない海中からの潜水艦による攻撃に、最大の備えをしています。
敵潜水艦に対するいやらしいほどの探知能力と識別は世界一ですし、アスロックと呼ばれる対潜ミサイルは、アメリカについで第2位の備えを持っています。
海中機雷の掃海技術にしても、ご存じのように日本は折り紙つきの実績を持ちます。
つまり、アメリカの「宇宙軍事衛星」+「第7艦隊」に、日本の「対潜能力」が加われば、そう簡単に日本近海で暴挙に出れる国はありません。
分かりやすいようにいえば、そういうことなのです。
中には、「いや、中国は核ミサイルがある。日本は手を出せない」という人がいるかもしれません。
話半分にとらえても、中国は「核による先制攻撃はしない」と言っています。
というか、実際にはできないのです。
これも簡単にご説明しておきます。
ミサイルは、実際に打ち上がったのち、弾道計算をしないと、どこに飛んでいくのか明確になりません。
つまり、発射準備の段階では、目標が日本なのか、アメリカなのか、それともロシアや北朝鮮なのか、正確には判断できないのです。
なのでアメリカはもちろん、察知した核保有国から逆に中国は「ロックオン」されます。
単純に書けば、そういう状況です。
なので核ミサイルは、実際に使うには「先制攻撃」を受けたり、確実に「報復攻撃」をされる覚悟が必要なので、「脅し」や「抑止力」に使うのが国家にとって、最も効果的な使い方になっています。

One-Point ◆ あまり書きすぎても、予断が最もキケンなので控えます。防衛や安保法制(集団的自衛権)は、「中国は攻めてこない」と断定して判断するのが間違いで、たしかに90%はそうでも、原発や地震などと同様に、「危機管理」という観点から、万が一の場合の備えを怠らないということが、被害を最小限にとどめたり、最大の抑止力を生むのが常識です。それが道理です。それをマスコミが意図的に「個人」の情をあおり、「こわい」「いやだ」「起こらないと信じる」など、「個人」を守っている「国家」の立場を語らずして報道するほど、逆に大多数の国民の安全を損ない、歴史の判断を「無防備」なままに過らせていくことになります。



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