宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

宝瓶宮占星学―4.フレームワーク
ホロスコープの三要素と時間軸
―フレームワーク入門―

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個人の性格や運勢は、ホロスコープ一つの問題ではありません。
では、何がどう関わって現れるのかという枠組みが「フレームワーク」です。
ここでは入門編としてホロスコープの三要素から述べてみます。

運勢との関わりをひもとくフレームワーク入門

「入門」とはいえ、最後まで読まないと全体像が見えません。何を言いたいのかも分かりにくいかもしれません。部分的とはいえ、今までにない斬新な考え方がありますから…。で、読むのが面倒な方は、どこかへクリックして飛んでいきましょう。

時間軸

●第1稿 : 2006年04月30日アップ
●改訂稿 : 2007年04月18日アップ
●再改訂 : 2008年05月05日アップ


●「時間」「空間」「人間」の三軸から、ホロスコープの解読にアプローチすることで、より現実に即したリーディングか可能になります。
それか「実学」を目指す宝瓶宮占星学における「フレームワーク」という基本的な考え方です。

《 「神頼み」の運勢なんていらない 》

占いやおまじないでは、「開運法」や「開運グッズ」、「幸福になる○○」といったものを使って開運を図ろうとします。
それは、「神頼み」や「物頼み」といった他人任せの方法です。
西洋占星術では出生時の「ホロスコープ」といった生まれた瞬間の星の配置図一つで、性格や運勢が分かるような解釈をします。
どちらも五十歩百歩なのです。
自分の力ではどうしようもない要素や、偶然に見えるような力が「運勢」ではないかと認識しているために、そうなるのでしょう。
結局は、「運勢」の正体が理解できず、どう対処していいのか分からないために、「神頼み」や「物頼み」、あるいは「ホロスコープ頼み」になるのです。
少し長い目で事実を見ていくと、運というのは、「時代潮流」や「社会環境」などの変化が関与していることが見えてきます。
ビジネスにおいても、時代の流れや社会ニーズの変化とマッチ(共鳴)した人が、結局は「運」よく成功を勝ち取る確率が高いのです。
もちろん、自分の「能力」なども必要ですが、あくまでも「時代潮流」や「社会環境」との相乗作用でしかありません。
ここに運勢を推し量る三大要因があることに気づきましたか?

One-Point ◆ 誰でも「運勢が良い」と感じる時期があります。確かに人智を超えた働きがそこにあるのです。宝瓶宮占星学の理論では、時代の波動(自存波)が社会環境を形成し、本人の個性(自存波)と共鳴したときに、運勢が良くなるという仮説を立てています。

ホロスコープの呼び名

●ホロスコープは、そのときの星の位置を表したもので、ホロスコープチャート、ホロチャート、単にチャートと呼ばれたりします。
通常は、生まれたときの「出生天球図」を指すことが多いようです。厳密には、出生天球図は「ネイタル・ホロスコープ=Natal Horoscope」や「ネイタルチャート」と表現します。
未来予知に使うプログレスやトランシットの星の配置を含めて記したものは、三重円などと表現して(ラディックスシステムとは異なる)、正式の名称を聞いたことがありません。
つまり、重要視されていないという事実が問題なのです。

《 ホロスコープ一つで「運勢」は読めない 》

話を少し、西洋占星術に移しましょう。
ホロスコープを作成するには、三つの「基本情報」が必要です。
「時間」、「場所」、そして「人」です。
個人のホロスコープ(出生天球図)を作成しようとするとき、生年月日や出生時刻という「時間」が必要です。
次に出生地(緯度と経度)という「場所」が必要です。
そして誰を占うのかという「人」といった、三つの要素がなければなりません。
お気づきですか?
運勢を推し量る三大要因と同じなのです。
「時間」は、時代潮流。「場所」は、社会環境。「人」は、人格意識や能力といった人間の成長度です。
では、ホロスコープ(出生天球図)の中に「運勢」が象われていて、読み取ることが可能なのでしょうか?
そうなのですが、残念ながらホロスコープ(出生天球図)は「タネ」と同じです。
「タネ」は、その蒔かれた季節や場所によって生長が変わってくるのです。

One-Point ◆ 植物の「タネ」は、タネの良し悪しだけで生長するのではなく、蒔かれる季節といった気候や環境や土壌の栄養素によって、実り具合が変わってきます。人間も同じです。出生時のホロスコープだけの問題ではなく、時代(気候)や社会環境(土壌)が大きく影響しているのです。


基礎理論と「フレームワーク」

●先のページ「基礎理論の必要性」で述べたとおり、宝瓶宮占星学の基礎理論は、「数理法則」「配列法則」「フレームワーク」などから成り立っています。
ここでは「フレームワーク」について、その考え方を入門編として紹介しています。このフレームワークによって、個人のホロスコープをどういう観点から読み解けばいいのかが見えてくるのです。

《 フレームワークを構成する三軸 》

さて、次にいよいよ、「フレームワーク」について述べましょう。
ホロスコープをどのような観点から読み解けば、「開運」につなげていくことが可能かというお話です。それは、どんなことを前提に読み解けば、正しい判断になるのかということです。
それは、どのようなカタチでホロスコープの内容は、現実社会に生きる人間の運勢に関与し、その範囲はどこまでなのかという「フレームワーク(枠組み)」をハッキリさせることです。

私たちが住むこの世界は、三次元世界で、時間が四次元だとされています。
それは物理科学の理解であって、人間の心理までも含めた実際社会に適応した実践的な考え方ではありません。
この世界を実際の社会生活の視点から、宇宙存在の最小基本数3数でとらえ直すと、次のような三軸で構成されていることに気づきます。
【時間軸】
誰にでも平等に与えられているのが、この時間です。人間の力では、どうすることもできない、逃れることのできない存在が、時間の流れ、「時間軸」です。
【空間軸】
空間とは、分かりやすくいえば、「世界」や「社会」のことです。空間は、人間の意志でもって比較的自由に動き回れますが、実際は大宇宙空間の中では、地球の表面、薄皮一枚の平面に限られています。
【人間軸】
人間の心身ですが、主に心を中心とする精神世界を指します。赤子の状態から、各自最高の成長状態まで、最も大きく自分の自由な裁量によって変えることができる「心の成長度」の部分です。

One-Point ◆ 本来なら、宝瓶宮占星学の基礎理論の一つ「数理法則」を述べたうえで、「フレームワーク」の三軸を説明しなければなりませんが、ここでは、宇宙の基本数は3数で、宇宙森羅は12数で象徴できる、その3数からフレームワークの三軸が導かれていることをご理解ください。機会があれば「数理法則」の詳しいご説明をいたします。

《 時間軸(1)=ホロスコープ(出生天球図)は過去の一瞬 》

ホロスコープ(出生天球図)を作成するとき、重要なのが生年月日と出生時刻です。
生まれた瞬間に、宇宙の星の配置がどのようになっていたのか、それを読み解けば、その人の人生のおおよそが分かるというのが、西洋占星術(占星学)の基本的なスタンスです。
占星学は、「時間」という流れを無視しては、決して成り立ちません。
西洋占星術が見失っているのが、この「時」の重要性です。ホロスコープの語源は、古代ギリシャ語の「ホロスコポス=時を見張る人」という意味です。
しかし、皆様がお宝にしているホロスコープ(出生天球図)は、その人が生まれた瞬間の過去の星の配置にすぎません。
星は、刻々と動き続け、その後も、その人生に影響を示唆し続けているのです。
であれば、正しいホロスコープのリーディングを行なおうとすれば、ホロスコープ(出生天球図)だけでなく、現在や未来の星の配置も考慮して、正しく読み解かなければなりません。

One-Point ◆ 西洋占星術にも、プログレス法やトランシット法など未来予測の手法があります。しかし、これを本当に理解して使いこなしている人を見かけません。部分的に活用したり説明している人はいるのですが、一面的で偏っていたり、吉凶判断の占いに堕しているため、現実的な解釈ができていないのが実状です。


時代は統合的な意志の現れ

●時間軸がなぜ「(宇宙)意志」と関係するのかということは、宝瓶宮占星学の基礎理論の一つ「数理法則」から導き出されたものです。
同時に、またプラトン年に基づく宇宙的な時代区分から、人類歴史における時代変化を占星学によってリーディングしたとき、「人類歴史には明確な方向(意志)がある」ということが事実として読み取れます。
また、現実的な成功法則などの目標達成の観点からも、「時間」と「意志」は深く関係しています。

※付記:2007.01お正月プレゼンツ「宝瓶宮時代と宇宙意志」に、その一部を掲載しました。

《 時間軸(2)=人類は時間という意志の中に生きている 》

もう少し、詳しく述べましょう。
「時間」とはいったい何なのか、という宇宙の本源に関わる宝瓶宮占星学からの解説です。
時間は、人間の意志に関係なく流れていきます。
誰にも平等に与えられているのに、誰にもどうすることができないのが時間です。
「時間」は確かに存在しますが、時間という長久の流れの中では、個人の人生は、ホンの一瞬間にすぎません。
時間の虜(とりこ)でもある人間は、その視点を超えないと、時間そのものを理解できないでしょう。
「時間」があるから、すべての存在は動き、生きているのが分かりますか?
巨大な宇宙空間の星々も、大宇宙空間の中では極々微生物の大きさにも満たない人間も、同様の動物や草木も同じです。
それらは、無目的に動いて(生きて=存在して)いるのではありません。
自覚するしないは別にして、必ず方向性や存在する目的があります。
方向性や目的がなければ、存在や生きていくことに、何も意味を持ちません。
つまり「時間」とは、方向性や目的を与える「意志」のことなのです。
ここでは、人間の意志を超えた「統合的な宇宙意志」と表現しておきましょう。
それが「時間」の本質です。

One-Point ◆ 存在の方向性や目的がバラバラで、自分勝手なものであれば、宇宙は崩壊しています。地球環境や生物も同じです。すべての存在は方向性や目的をもって、しかも、それらは共鳴し調和をもった方向性や目的で活動しているため、存続してきたのです。それが時間という「統合的な宇宙意志」の現れです。自存波の共鳴によって、すべては調和的に存在するようになっているからです。


※次ページでは、「フレームワーク入門」の空間軸と人間軸について述べます。

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