宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

時間軸からみた運勢学
―フレームワーク補稿―

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フレームワーク入門の補稿として、簡単に「運勢学」を書いておきます。
「自存波の共鳴」やフレームワークから「運勢とは何か」が見えてくるからです。

宝瓶宮時代が示す「大きな運勢」の流れ

阿吽像

●第1稿 : 2006年05月30日アップ

「運」や「運勢」について書くと抽象的で、果てなくなりますので、「フレームワーク」との関係に絞って書きます。「実学」は、人間学や運勢学がベースにあるべきなので、当然です。

《 「運勢」という変化する流れの中で 》

ここでいう「フレームワーク」とは、性格や運勢、または出来事を読み解くために、宝瓶宮占星学が提起する枠組みのことです。
どういう観点から、ホロスコープ・チャートをリーディングすると、現実に即してより正しく解釈できるかという捉え方です。
フレームワークは、ここまで述べてきたとおり、「時間軸」「空間軸」「人間軸」から構成されています。
その三軸から「運勢とは何か」が見えてくるのです。
フレームワーク自体が、「性格や運勢を読み解く」ためにあるので、逆にフレームワークの観点から、運勢の在りようが見えてくるのは当然です。
「運」と「運勢」という言葉を分けた場合、「運」というのは「運勢」の一断面だとご理解ください。
「運勢」という変化する流れの中で、一つの結果として与えられるのが、「運」「不運」としてここでは捉えます。
「運勢」の流れに沿った行為は、結果的に栄えていくので、「(幸)運」をもたらします。
「運勢」の流れに逆らった行為は、衰微していくので、「不運」になってしまいます。
簡単に書くと、こういうことです。
ですから、「運勢」の流れを知ることは重要です。

One-Point ◆ 「運」や「運勢」は、一般に原因や理由が分かりません。科学的かつ理論的に説明できないので、「占い」の分野で○○運といって「運」や「運勢」を扱っています。でも、「占い」は、あくまでも「占い」です。間違った占断が知らずに人を不幸に陥れる場合があります。

宝瓶宮時代と「運勢」の流れ

●難しくいうと、「人類歴史の目的と段階」、人間の「人生の目的と成長」に関わるのが「運勢」の流れです。宇宙存在全体や太陽系や地球にとっては、存続維持のための「リズム」です。
それが「宝瓶宮時代」という段階に入ったということです。短くいうと、見えざる神・仏への信仰や宗教理想をよしとする「運勢」の流れから、友愛精神による現実社会の実現に、「運勢」の流れは変わりました。

《 「時間軸」とともに流れているのが「運勢」 》

「運勢」は固定しているのではありません。
定期・不定期や周期はともかく、常に時間とともに変化して動いています。
フレームワークからいえば、「時間軸」とともに流れているのが、基本的な「運勢」という存在です。
「時間軸」の本質というのは、先のページに書いたとおり「統合的な宇宙意志」です。
ご理解できない方は「宝瓶宮占星学―4.フレームワーク/ホロスコープの三要素と時間軸」」を、もう一度お読みください。
誰にもどうすることもできず、平等に与えられている「時間」は、方向性や目的をもって流れているということです。
規則正しいとはいえませんが、それには「リズム」があります。
すべての存在を、維持・成長・発展させるためにあるのです。
それが「運勢」の正体です。
地球環境生成の歴史も、人類歴史も、地球環境が生命体(ガイア)として維持されていることも、この「運勢の作用」によって連綿と続いています。
ですから、「運勢」を知るには、「時間軸」すなわち「統合的な宇宙意志」の作用法則や、方向性や目的を知ればよいわけです。

One-Point ◆ ここでは、「統合的な宇宙意志」の方向性や目的をご説明はしません。重要なテーマなので、別にページをたてて、機会があればじっくりと書くつもりです。一部分ですが、このサイトの他のページの内容、とくに「宝瓶宮時代と占星術」や「近未来運と近未来予測」の記述の行間から、うっすら読み取れる部分があるかもしれません。
※2007.1付記:お正月プレゼンツ「宝瓶宮時代と宇宙意志」で若干の内容を書きました。


「運」「不運」に対する人間の価値

●間違えないでいただきたいことは、「幸運期」も「不運期」も、人間に便宜上、起こるものにすぎません。
存在の維持・成長・発展のためには、「幸運期」も「不運期」も両方なければなりません。
何を書いているのかというと、人間の価値は、単純にその人の「運」「不運」にあるのではないということです。価値とは「幸運」のとき「不運」のとき、その対処の仕方に「ある」ということです。

《 天運のペース(流れ)と自分のペース(個性) 》

長くなるので簡単に書きます。
プラトン年(約25,920年)に基づく人類文化歴史の区分は、現在、双魚宮時代から宝瓶宮時代に移りました。
宝瓶宮時代という新しいパラダイムの象意に沿った営みは発展し、「幸運」をもたらします。
逆に、双魚宮時代の象意に固執した旧い観念の営みは、衰微していくため、「不運」を招きます。
とくに、水瓶宮(宝瓶宮)の象意と共鳴する先端技術、電気や電波、実業世界、社会体制は、その明暗が顕著になります。
これは今後、約2,160年間続く「大きな運勢」の流れです。
もっと短いスパンでは、星の動きから読み取れますが、そこに関わるのが、本来の「占星学」の大きな役目の一つと考えています。
運勢の流れを、「時間軸」から単純に書けば、動き続ける星の現在の配置が象わす自存波(天運のペース)と、あなたのホロスコープ(出生天球図)が象わす自存波(個性のペース)、この両方の自存波が共鳴関係にあるとき、俗にいう「幸運期」の訪れが予測できます。
こういうときは、天運のペース(流れ)と自分のペース(個性)がうまく噛み合っているので、考えることなすことすべてが、うまく運ぶ可能性が高くなります。
ただし、「運勢」(天運のペース)は常に変化しているので、ふつうは長くても数か月から数年、努力しても10年程度しか続きません。
好調を持続させるには、「空間軸」や「人間軸」が伴わなければなりません。

One-Point ◆ 双魚宮時代から宝瓶宮時代への変化は、近年、さまざまな分野に表われはじめています。それゆえ多くの識者が、それぞれの分野から「大転換期」ということを語っています。人類の文化や基本的価値の「パラダイムシフト」(枠組みの変化)が起きているのです。そういう「時間軸」がもたらす運勢の流れと同時に、「空間軸」や「人間軸」がもたらす運勢との関わりも重要です。


ニートは新しい時代の感性が…

●かつてのモラトリアムや現在のニートは、新しい「運勢」の流れに自らをギアチェンジするためのニュートラルゾーンです。現実社会の在りようと、新しい宝瓶宮時代の運勢の流れ=ペースが、その人の中で合わないのです。
それは新しい時代の感性を、その人が自らの内にすでに持っているということです。
無理に古い現実社会に合わせるよりも、社会変化や自己成長の責任を果たして、対処法が分かればしぜんと解決し、天運のペースに乗ります。

《 「空間軸」と「時間軸」がもたらす運勢 》

「空間軸」がもたらすものは、人間社会や人との関わりによる運勢の変化です。
端的にいうと、国家や会社、家族や友人など、所属する組織や日常の人間関係からもたらされる自存波の共鳴作用です。
これらがあなたの運勢に影響を与えているのです。
この影響の基本は見えない自存波の作用ですが、人間意志による具体的な関係となって現われることが多いので、詳しく説明する必要はないでしょう。
ただ、この根っこ(上位)に、「時間軸」によってもたらされる運勢の作用が、すべての人々に働いていることはご理解ください。
「人間軸」がもたらすものは、個々人に等しく与えられた、自分自身の責任による運勢作用です。
本人の責任と意志によって作用する部分なので、他の誰をも責めることはできません。 基本的には、個人の意思や見識、心の成長度によって決まります。
自存波の共鳴作用」のページに書いたとおり、人間の精神(心)は、自存波に最も近い性質を持っているため、一部の自存波に影響を与えることができるからです。
「時間軸」によってもたらされる天運のペース(流れ)、「空間軸」からもたらされる人運のペース(人縁)と関わり合って、結果を左右します。

One-Point ◆ 誰にもどうすることもできない天運のペース(流れ)がもたらす自存波=「時間軸」と、人間関係によって周囲の人間がもたらす多少は左右できる人運のペース(人縁)による自存波=「空間軸」と、まったくあなた自身の心のあり方という自由な責任意志によるあなたのペース(個性)がもたらす自存波=「人間軸」。この三者の関わりが「運勢」となって現われているということです。


個人事業の不運期の陥穽

●法人であれば複数の取締役がいますから、会社の経営に個々人の運勢が作用する影響は分散されます。
自営業や個人の場合は、自分の運勢がよりダイレクトに経営に影響を与えます。「不運期」のとき、運勢の良い会社の下請けであれば、まだしのぎやすいのです。
そうでなければ、「不運期」には、ビジネスの道理や原則といった自分以外の基準に合わせなければなりません。
自分のペース(個性)に我執するほど悪化することが多いものです。

《 不運期の対処法は自分を捨てること 》

理解できない方は、ゴメンナサイ。またの機会に詳細を書くとして、筆を進め、「運勢」への対処法の一端を書いて終わります。
自分が必要な努力をしていないために「不運」なのは、当たり前です。
本当に努力しても「無反応」という、真に「不運」のときは人によってあるものです。
天運のペース(時の流れ)という自存波の変化と自分のペース(個性=自存波)が噛み合っていないため、成果が上がりません。
この時期に、むやみやたらとジタバタしても、あがくほど泥沼にはまる場合が多いのです。 こういうときの対処法の原則は、運勢の悪い「自分自身を捨てること」です。
頭を低くして、じっと天運のペースが通り過ぎるのを待つのも一つの方法です。
もう一つは、今、「運勢が良い人の完全なイエスマンに徹すること」です。
そういう信頼できる人が身近にいなくて自分で動く場合は、多少の見識が必要ですが、「法律や規範、道徳や道理など、自分以外の基準に自分を律して、自分の意識や行動を合わせること」です。
そうやって、不運のときに、自分のペース(個性)とは違うさまざまな体験を積んで、経験を広め成長しておくと、いろんな天運のペース(時の流れ)が来ても、ふだんから合わせやすくなります。
「不運」に、簡単には陥りにくくなるということです。
いちばんの秘訣は、不運が来たら、「やったぁー! 成長できるぅ」 と逆に喜んでしまうことです。(笑) 難しいでしょうけどね♪
だって、「不運」は、成長ために誰にでも訪れる「 幸運 」だからです。
そうやって成長していくと、自分と合う天運のペースが到来したときに、本当の自分のペース(個性)を発揮する大きな糧になります。
「幸運期」により以上に飛躍できますし、その期間をより長く持続できます。

One-Point ◆ 簡単に書くと、「不運期」は天運のペースや周囲の人運と、自分のペースが噛み合っていないのです。天や他人のことは変えられませんから、自分自身の心(精神=意識)を変えるしか、運勢の流れに合わせる(自存波を共鳴させる)ことは難しいと思いません?

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