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中国は「星のディレクション」に耐えられるか?
― 2018年〜2020年と、その後のディレクション ―


「天安門事件」以上の究極的な“現体制の出直し”

香港デモ


●第1稿 : 2020年 1月12日 アップ
※ 2020年 1月14日 一部リライト。

中国は現在、強烈な「星のディレクション」を受けています。

2012年来の「数理法則とクオリアル・ワールド」伝授講座でお伝えしてきたことですが、中国は“崩壊”の可能性をふくめて“現体制の再出発”のディレクションを2018年から受けて続けています。

そのピークが今年2020年1月に「土星」と「冥王星」のジャストの合(コンジャンクション=0度)が山羊宮22度で形成される前後の期間、具体的には2019年2月〜2020年12月になります。

《 天安門後の中国「支援政策」からの転換 》

このことは宝瓶宮占星学サイトでも、相応にご紹介してまいりました。

「未来予測 深化編 第2章」また「第3章」などで、適宜、1989年の「天安門事件」のときと同じような「星のディレクション」を2018年以降、中国は受けていくといった内容です。

事実、昨年2019年には“第2の天安門事件”と呼ばれる「香港デモ」が起きています。

海外メディアにひらかれた香港ゆえに、さすが「天安門事件」のときのように、中国政府は人民解放軍による装甲車や戦車までは繰り出しませんでしたが、デモ隊を鎮圧する香港警察部隊のなかに“人民解放軍”を紛れ込ませていることは明らかになっています。

しかし、問題は香港デモにとどまりません。

中国の世界制覇の野望の実態に気づいたトランプ政権は、これまでカーター、ブッシュ、クリントン、オバマらの中国容認政策を転換しました。

それは、トランプの共和党にとどまらず、それ以上に民主党はもちろん、米経済界をふくめ、中国を金儲けのための市場としてグローバル化を進めてきた“ディープ・ステート”なる存在もまた、中国が大きくなりすぎて、自らを脅かす存在となったことに危機感をいだき、中国つぶしに動きはじめたようです。

One-Point ◆ 2012年にはじまった9年間にわたる「組織運営変革の深化」のディレクションは、最後の3年間となる2018年からピークに入りました。実際的には、前年に就任したトランプ大統領の登場と、不正に技術を盗むなどフェアではない中国のあからさまな野望に、“容認”の限度を超えてアメリカはついに“中国潰し”ともいえる国際経済のルール遵守へ圧力をかけはじめたわけです。

《 まるで“羊の皮を被った狼” 》

個人の「ホロスコープ」(出生天球図)では、出生時の「太陽」と「月」や「ASC(Ascendant アセンダント=上昇点)」を重要な占星点(Astrological Point)とします。

同様に国家を占星学で象わすにおいても、重要な3つのサイン(宮)があるのです。

何度も書きますが、雑考編「日本は何座宮?」でお届けしましたとおり、「民族性」「国体」「現体制」の3つです。

1つのサイン(宮)だけで国家を象徴させるのは正しくありません。

なぜなら、世界と人類を象わす「ホロスコープ」を構成する12数(13数)「数理法則」は、宇宙この世界もそうですが「基本三数」から成り立っているためです。

「数理法則とクオリアル・ワールド」で詳しく述べているとおり、たとえば“赤(R)・緑(G)・青(B)”また“シアン・マゼンダ・イエロー”など「三原色」のように、すべては“三数”によって基本構成されているためです。

私たちの日本をみた場合、民族性は「魚宮」で、国体は「水瓶宮」、戦後の現体制は「牡牛宮」です。

中国は、民族性を「蠍宮」、国体は「獅子宮」、共産主義の現体制は意外にも「天秤宮」とします。

賛否はいろいろとあると存じますが、中国に“経済力”や“軍事力”が充分ではないときは、現体制「天秤宮」によって“微笑み外交”を展開し、“ツメ”や“キバ”を隠してきたのです。

ですが、世界第2位のGDPと見せかけとはいえ軍事力をそなえた昨今では、民族性「蠍宮」と国体「獅子宮」による国家としての本性である覇権主義(中華思想)を、共産主義革命思想とともに惜しげもなく表出させています。

まるで、“羊の皮を被った狼”の中国ですが、ようやくアメリカや世界もそのことに気づいたようです。

One-Point ◆ 日本もアメリカも、「天安門事件」直後から“発展途上国”だった中国を、直近まで約30年間も支援しつづけてきました。この間、中国は先進諸国から技術を盗みまくって、着々と経済力と軍事力を拡大してきたのです。そして、習近平が主席になって以降は、ジョージ・オーウェルの小説『1984』(1949年初刊)を地でいく監視体制を築き上げ、対外的には浅薄にも“世界覇権”の野望をぶちあげています。

《 古代の文化文明を抹殺した「中国」 》

現体制「天秤宮」の“微笑み”にダマされると、“本音”の民族性「蠍宮」や国体「獅子宮」を見失います。

ちなみに、国体「獅子宮」は、寛大(尊大)な一面をもちますので、従順につかえる相手には、親分肌で接し、気前よく贈り物をしたり面倒をみます。

民族性「蠍宮」は両極性があり、低俗な場合は、自らの目的のために手段を選ばない“俗悪”さをもつ一方、高尚な場合は、自分を犠牲にする高い精神意識(霊性)をもつことがあります。

70年の伝統しかない即物的な共産主義「中国」には、もはや後者の“高尚”な精神性は期待できませんが、それ以前、俗に“4,000年の伝統”とウソぶく古代シナ(China)には、歴史の一端に散見できました。

その一例が、数々の古典で、いわゆる「中華文明」ですが、日本にもファンが多いとはいえ、プロパガンダで騙されているだけで、現在の「中国」とはいっさい関係がありません。中国にはほとんど残っていないからです。

なぜなら、毛沢東による一党独裁をすすめた中国共産党は、革命的な「共産主義の文化」を築くべく、「文化大革命」(1966年〜1967年)によって、それまでの中華文明をことごとく排除し、一掃したからです。

それは、古典などの書物にかぎりません。

今でこそ「孔子学院」など名前のみを政治利用していますが、儒学者など伝統的な思想宗教をもつ学者や人物も排除の標的となりました。

この2年間に、共産主義以外の思想をもつすべての人物を何千万人も“粛清”という名のもとにシナ大陸において殺害したのです。

なので、中国に古代シナの伝統文化は、もはや残っていないのが実状です。

One-Point ◆ 当然、“中国4,000年の伝統”などウソっぱちで、政治宣伝(プロパガンダ)以外の何ものでもありません。中華人民共和国(中国)は70年の歴史しかないのです。重要なことは、“過去の伝統”(ルーツ)を失った民族は、せつな的に現世主義(金儲け)のみに走るのは、当然の帰結です。
※日本の場合、国体の根幹「天皇制」の基となっている「男系の皇統」(万世一系)を失うと、“伝統”を保てなくなり、徐々に混乱していきます。そういうこともあって反日勢力は、“女系天皇”またその手はじめとして女性天皇を言い募っています。


《 天安門事件とケ小平の“開放政策” 》

30年前の1989年「天安門事件」のときも中国は、今と同じように“現体制の再出発”のディレクションを受けていました。

では、そのとき中国は、どう乗り越え今日まで存続したのでしょうか?

巷間では、当時の天皇陛下(現上皇)の中国ご訪問(平成4年、1992年)が中国の国際社会への復帰のキッカケとなったかのようにいわれます。

たしかに、1989年に“宝瓶宮時代のビッグバン”によって人知れずはじまった「宝瓶宮時代」は、国体を「水瓶宮」とする日本の象徴「天皇陛下」と、いわゆる“共鳴関係”にあります。

そのため、同1989年にご即位された天皇のご訪問は、見えない霊的なバックボーンとなったのは事実です。

しかし、現世は、“霊的”だけでは動きません。

実体が必要で、中国が存続できた現実的な理由は別にあります。

当時、毛沢東なきあとの最高指導者・ケ小平の驚くべき政策がそれでした。

ケ小平は、建国当初から主張していた“白猫であれ黒猫であれ、ネズミを捕るのが良い猫だ”といった「白猫黒猫論」(1962年7月7日)を用いて、「改革開放政策」(1979年)をとりました。

胡耀邦主席の死(1989年)によって「天安門事件」が起きると、天皇ご訪問と同じ1992年にケ小平は、一連の「南巡講和」(中東には石油があるが、中国にはレアアースがある。中国はレアアースで優位性を発揮できるだろう)などによって、共産主義中国に、共産主義思想を著したマルクスが否定した「資本主義経済」を本格的に取り入れたのです。

“資本主義経済型”の共産党一党独裁体制といえる「社会主義的市場経済」がそれです。

これによってアメリカをはじめ、日本やヨーロッパなど自由主義諸国から、中国も経済発展すれば“自由民主主義国家に変わる”と受け入れられ、世界の一員として認められ、経済支援や技術援助を受けられるようになったのです。

ですが、結果はご承知のとおりです。

“羊の皮を被った狼”中国は、アメリカや自由主義陣営のもくろみどおりにはなりませんでした。

One-Point ◆ 着々と国力を蓄え、マルクス・レーニン主義にのっとって、武力による世界共産化へのツメを研ぎ続けてきた中国は、幸いなことに海王星の上方矩(アッパー・スクエア=90度)のディレクションによって“誇大妄想”に溺れた習近平は、世界に向けて露骨に世界制覇となる“宣言”をしてしまったのです。それは、30年ぶりの“現体制の再出発”のディレクションとは、まったく逆方向の内容をもった宣言でした。

《 “現体制”の失速と“民族性”の未来 》

マルクス・レーニン主義を学び、いまだに信奉する習近平は、“文化大革命”を主導した毛沢東を受け継ぎました。

これを続ければ、中国は確実に滅びます。

なぜなら、時代の流れに逆行し、最終的に“天運”を失うことになるからです。

もし、習近平が今の“現体制の出直し”のディレクションに際し、30年前のケ小平を習って「経済開放政策」をさらに進め、「自由民主主義のルール」にのっとった“現体制の再出発”をすれば宝瓶宮時代の“天運”が働き、発展していくことになります。

トランプが要求しているのも、まさにこれで、自由民主主義の経済ルールを中国が遵守するようになることです。

もっとも、その頃には中国”が、どんな現体制と国名になっているのかはわかりません。

というのも、2024年で終わる「組織運営の変革」のディレクションにかわって、来年2021年からは、その後、約23年にわたる人類規模のメイン・ディレクション「精神意識の変革」のディレクションが徐々にはじまっていくからです。

正式には、2024年からなのですが、2021年からその影響圏に入っていきます。

このディレクションを受けると中国は、“現体制”にかわって本質的な“民族性”を根本から変えて、いわゆる「次元上昇」(アセンション)させていかなければなりません。

現在の「組織運営変革の深化」のピークのディレクションの2020年はもちろん、その後の“民族性の昇華”ともいえるディレクションに、中国また中華人民は、どこまで耐えられるかということです。

One-Point ◆ 「星のディレクション」につきましては、宝瓶宮時代の新しい宇宙観=「数理法則とクオリアル・ワールド」をバックボーンに、「数理法則」を基礎理論とした「宝瓶宮占星学」からリーディングできるものです。その詳しい内容は「伝授講座」はもちろん、「実技講座」などで順次お伝えしています。


「伝授講座」と「実技講座」

【近日予定】
2020年版 伝授講座 Vol.09
2020年版 実技講座 モニターVol.2

《 ご参考:日本とアメリカのディレクション 》

最後に、ご参考に日本とアメリカの今後のディレクションをお伝えします。

ポイントのみです。

令和元年(2019年5月1日)を迎えるのとほぼ同じ時期に、日本は“現体制の自主独立”のディレクションを正式に受けはじめました。

それは、さらに日本とアメリカにとっては、“国体の再出発”となるディレクションのはじまりでした。

実際にも日本は、ルールを守らない韓国に両ディレクションによって、“法にのっとって粛々(断固)”として対応をとり続け、「自立国家」のとしての気概をみせつづけています。

また“国体の再出発”のディレクションは、日本においての「国体」は万世一系の天皇制に基づくために、“新天皇のご即位”の寿ぎとなっています。

一方、アメリカの場合、国体を日本と同じ「水瓶宮」とするため、“世界の自由民主主義体制を守る”というアメリカがもつ“天命”にそって、独裁的な覇権主義を強める中国に対して、貿易、経済、技術、軍事の国際ルールを守るように呼びかけ、貿易関税をはじめとした“圧力”をかけて、自由民主主義のルールをうながす言動にでています。

さらに申し上げますと、来年2021年から徐々にはじまっていく「精神意識の変革」のディレクションは、中国には、上述いたしましたように次元上昇ともいえる根本からの“民族性の昇華”を厳しくうながしていきます。

その一方で日本やアメリカの場合、当該ディレクションは、わかりやすくいえば“国体の高揚”といってもいいのですが、日本はとくに顕著にその後、約23年間にわたって世界のTOPやリーダーとなっていくディレクションとして受けていくようになります。

One-Point ◆ 重要なことは、その前提条件として、昨年「令和元年」(2019)年から日本が「宝瓶宮時代の新しい精神意識」(自主独立)の気概をもつことはもちろん、頭がお花畑のどこかの元首相がいう双魚宮時代の古い友愛(同胞愛)ではなく、宝瓶宮時代の新しい“和、絆、民度”による世界的な「友愛精神」を体得していく必要があります。もし、それができずに、自己本位に陥ると、次の23年間は、昨今の韓国と同じように世界の頂点から滑り落ち“どん底”を味わうことになりかねないものになっています。




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