宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

2020年のライン・ホロスコープ
― 「変革の深化」のピークの1年 ―

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何が起きてもおかしくない2020年の日本と世界


●第1稿 : 2020年 1月 4日 アップ
※ 一部リライトすることがあります。

昨年2019年も、年末になると1年を振りかえるニュース特番が放送されました。
ネットをみても2019年は例年にまして、常識外ともいえる衝撃的な出来事がてんこ盛りの1年でした。

その前年、2018年10月20日にアップした記事では、「マスコミは報道しないが世界は“変革期”を迎えている」と題していましたので、2019年は名実ともに歴史が動いた1年だったことがわかります。

では、今年2020年はどうでしょうか?

「組織運営変革の深化」のピークのディレクションは、2020年まで続きますので、何が起きてもおかしくない1年になります。

《 昨今のメイン・ディレクション 》

2019年は、いろいろありましたね〜。

「星のディレクション」からいえば、適時“大変革”を象わす冥王星が「山羊宮」をトランシット(運行)中で、一昨年2018年からは、山羊宮の共鳴星の土星までもが山羊宮をトランシットしはじめました。

そして2019年は、冥王星と土星が合(コンジャンクション=0度)をとりつづけましたので、「組織運営変革の深化」のディレクションのピークがいっそう現実化した1年だったのです。

そして、今年2020年1月13日には、冥王星&土星をはじめ、太陽&水星&ケレスと5つの星が山羊宮22度(水星のみ23〜24度)で、ジャストの五重合(クインティプル・コンジャンクション=0度)をとっていきます。

「組織運営変革の深化」というのは、会社などの組織はもちろん国家運営や世界の運営体制が歴史的な変革期を迎えていく「組織運営の変革」のディレクションが、2006年から影響圏に入り、2008年に正式にはじまると、土星が蠍宮に入宮した2012年から「深化」したディレクションのことをいいます。

そのピークの時期が、2018年〜2020年の3年間です。

これまで70年間続いた戦後体制はもちろん、双魚宮時代の“権力による支配・被支配”の世界体制が、新たな「宝瓶宮時代」の体制の模索に向けて終焉を迎えていく変革期のディレクションを意味します。

人それぞれに時代の解釈があったとしても、それが実体化していったのが2年めの2019年だったのです。

One-Point ◆ 日本では「戦後レジウム(体制)からの脱却」を掲げた2006年の安倍首相の登場であり、アメリカでは“グローバリズム”からの脱却となる「アメリカ・ファースト」を掲げ2017年に就任したトランプ大統領の登場でした。彼らは上述のディレクションに沿っているために“天運”がともなうことになります。

《 個人や社会風潮としての働きは? 》

国のTOPや経済界がかかわるお話はともかく、一般人や社会に「組織運営変革の深化」のディレクションはどう働くのでしょうか。

山羊宮の共鳴星「土星」は、“誤魔化すことのできない現実”を象わします。
各自が、それぞれに自分なりにかかえる身近な現実です。

それは当然、10人いれば10個の現実があり、“千姿万態”にも個々に異なることをご理解ください。

一方、冥王星は、出来事としてみれば“両極端”や“大変革”を象わすのですが、大衆個人をみれば心因的な情動など“激情”を象わします。

これら両星が、山羊宮で合(0度)をとった1年間だったために、各自か、自分の“現実”に応じて激しく自己主張をしたり、自分とは異なる相手の“現実”を自分の“現実”や立場から何かと非難や批評することが社会的な風潮として生じやすくなります。

深化のピークのディレクションによって、SNSなどをはじめ、一般人の非難や自己主張となる“炎上騒ぎ”が多かったのは、上述の星の動きに一因します。

結果、いかに“炎上”を避けたり、“良識的”な情報発信をしていくかといった、宝瓶宮時代の社会秩序にむけた一般的な「組織運営変革の深化」のディレクションが進んでいくことになります。

One-Point ◆ それらをふくめ一見すると世界でもバラバラにさまざまな出来事が起きているようにみえますが、その根本には「星のディレクション」があって、歴史の流れといえる1本のスレッド(糸)をつむいでいます。このスレッド(歴史の大河)を「星の動き」と「数理法則とクオリアル・ワールド」から正しく解釈できれば、“天運”が働く時代の流れを見失わないですみます。

《 何が起きてもおかしくない2020年 》

ということで、2020年は「組織運営変革の深化」のディレクションがピークとなる3年めです。

宇宙この世界をつらぬく「数理法則」(基本三数)からいえば、「3数=人間(関係)」に共鳴して世界が動いていく年で、もはや何が起きてもおかしくない1年になっていきます。

事実、2020年の代表的な星の動き(ディレクション)からも、それは明らかです。

2019年12月、トランシットの木星は「山羊宮」に入宮しました。

木星、土星、天王星、海王星、冥王星の5つの「ソーシャル・プラネット」のなかで、最も動きの早い木星は、平均して約1年間で1つのサイン(宮)を移動していきます。

その意味は、山羊宮を約25年かけてトランシットしている冥王星や、3年間かけてトランシットしている土星を、木星は合(0度)をとりつつ追い越していく1年になることです。

そのため、今年2020年は木星&冥王星の合(0度)や、木星&土星の合(0度)はもちろん、木星&土星&冥王星の三重合(トリプル・コンジャンクション=0・0・0度)をときにとっていく1年になることを意味します。

昨年からの土星&冥王星の合(0度)も断続的に継続します。

上述しました2020年1月13日あたりのジャストの五重合(0度)はもちろん、8月以降は火星が「牡羊宮」の後半をトランシットして逆行と順行を繰り返し、木星や土星や冥王星の合(0度)などと複数回の矩(スクエア=90度)をとっていくこともあって、揺り戻しをふくめた「組織運営変革の深化」のピークが継続していく2020年になります。

One-Point ◆ 土星の象意に対して木星は正反対の象意をもちます。その両星が2020年は山羊宮22度〜24度を運行していく冥王星と、交互にまた同時に合(0度)を適時とりながら山羊宮をトランシットしていく1年です。ディレクション的には両極端に正反対の出来事が交互や同時に生じたりしますので、ご判断や対応に迷われることが起こります。それは次の「精神意識の変革」のディレクションの影響圏へとつながっていくのです。


《 2020年のライン・ホロスコープ 》

ここで、上述の星の動きが一目でわかる「2020年のライン・ホロスコープ」をご紹介いたします。

「2020年の運勢と未来変革」のリーディングをご依頼くださったかたには、拡大してもきれいなベクター形式のPDFにて、「ライン・ホロスコープの見方:2020年版」とともにお送りしています。

2020年のライン・ホロスコープ
 ●現物 : A4サイズ(210mm×297mm)、PDF(ベクター形式)、281KB前後


One-Point ◆ 2020年1年間+前後2か月の星の動きを、動きの早い「月」を除いて連続したトランシット・ラインで描いています。「2020年の運勢と未来変革」のリーディングでは、2大ディレクション・ポイントの「太陽」と「ASC(上昇点)」のディレクション・ゾーンを記載して、一目でディレクションの時期がわかるようにしています。

《 2020年の主な星の動き 》

今年2020年1月1日〜12月31日までの「ソーシャル・プラネット」のトランシットは、次のとおりです。

【冥王星】 山羊宮22度にはじまり、25度直前で逆行に転じ、22度で順行に戻ると、山羊宮24までトランシットします。

【海王星】 魚宮16度にはじまり、21度直前で逆行に転じ、18度で順行に戻り、そのまま魚宮18度をトランシットします。

【天王星】 順行に戻る直前の牡牛宮2度にはじまり、10度で逆行に転じ、順行に戻る直前の牡牛宮6度をトランシットします。

【土 星】 山羊宮21度にはじまり、水瓶宮2度直前で逆行に転じ、山羊宮25度で順行に戻ると、水瓶宮1度までトランシットします。

【木 星】 山羊宮6度にはじまり、27度で逆行に転じ、17度で順行に戻ると、水瓶宮2度までトランシットします。

【参考:ケレス】 山羊宮17度にはじまり、魚宮18度直前で逆行に転じ、水瓶宮28度で順行に戻り、魚宮12度直前までととします。(1月31日に水瓶宮入宮、4月24日に魚宮に入宮し、9月27日〜11月10日は水瓶宮にもどります)

【パーソナル・プラネット】
2020年の逆行期は、次のとおりです。
火星 6月28日以降は、逆行をふくめて牡羊宮をトランシットします。
金星 4月4日以降は、逆行をふくめて8月8日まで双子宮をトランシットします。
水星 逆行は次の3回です。最初は、2月3日〜4月11日まで、逆行を含めて魚宮をトランシットします。2回めは、5月29日〜8月5日まで、逆行を含めて蟹宮をトランシットします。3回めは、9月27日〜12月2日まで、逆行を含めて蠍宮をトランシットします。ただし、10月28日〜11月11日は天秤宮にもどります。
※ 太陽と月は、省略いたします。
参考:ドラゴン・ヘッド 魚宮8度にはじまり、6月4日に水瓶宮(29度)に入宮し、19度まで逆行のみで移動します。

One-Point ◆ 影響力の大きな「ソーシャル・プラネット」は、魚宮をトランシットする海王星を除くと、「実体サイン(宮)」(西洋占星術では地のサイン:宮)の「山羊宮」と「牡牛宮」をトランシットする2020年です。そのぶん、良し悪しはともかく“現実変化”の大きな1年になります。

《 ワンポイント解説 》

このような星の動きは、個々人においては、「ホロスコープ」(出生天球図)に応じた異なるディレクションとして象われます。

上述のように何が起きてもおかしくない2020年は、不特定多数に向けてサイン(宮)ごとに「2020年の運勢」を書いても極論すれば、全部“当たる”し、逆に正反対に“外れる”時期もある1年になります。

ということで、あまり意味がありませんので、代表して国のTOPと国家の「2020年の運勢」をお届けいたします。


【日本と安倍首相】

国体を「水瓶宮」とする日本は、令和元年とともに国家の“自立”と“国体発揚”にむけた新たな出発をしました。

それは、令和元年のはじまりと軌を一にするかのようにトランシットの「天王星」が牡牛宮を正式にトランシットしはじめたためです。

そのため、昨年2019年以降、約7年間は、日本が日本らしくあるために“自立”や“独立”の気概をそなえた国家として、“従属的”だった立場から徐々に抜け出していくことになります。

同時に、国体に共鳴する“友愛精神”(和、絆、民度)を持ちながらも、国民生活の安全と保全また日常的な繁栄の方向へと改革的に進んでいくことになります。

正式には2024年からですが、来年2021年、厳密には今年2020年12月中頃から「精神意識の変革」のディレクションの影響圏に入っていくために、日本は再び“ライジング・サン”と呼べる「世界的なプレゼンス」を持つリーダー国家への端緒をひらていくことにそれ以降、徐々になっていきます。

個人的には、安倍首相はすでに現在、それに類するディレクションを受けています。

何ものにも臆せず“タフ”で、世界各国の首脳と対等以上に渡り合い、言うべきは伝える“胆力”をもったディレクションを受けています。

そのため、世界を導く“リーダー”としてTOPに立てるディレクションでもあり、そのもとで言動を発している人生期です。

そこで、違法な行為はもちろん、ワンマンになったり、傲慢にならなければという条件つきながら、トランプ大統領にも、習近平国家主席にも、文在寅大統領にはもちろん“世界秩序”の維持と“ジャパン・ファースト”をもって主張し、来るべき“ライジング・サン”に向けて道筋をつける役割を果たすことになります。

ちなみに、日本の国体「水瓶宮」の共鳴星「天王星」が、牡牛宮をトランシットしていくという意味は、“国体”と“現体制”の「交歓(ミューチュアル・レセプション)」ともなっていきます。

国体が「水瓶宮」の日本は、戦後、現体制が「牡牛宮」に変わることによって、代表的な事柄を挙げれば、趣旨は美しくても条文に矛盾がある“平和憲法”によって、政治的な課題やマスコミの問題をつねに抱え続けてきました。

ですが当該、交歓(ミューチュアル・レセプション)の期間に、それを調整したり相応に改善していくことが可能なディレクションの時期となっていきます。


【アメリカとトランプ大統領】

アメリカもまた国体を「水瓶宮」とします。

なので日本と同様に、昨年2018年来、本来のアメリカに向けて新たなスタートをはじめており、再び、アメリカらしい“自由”と“個性”また“友愛精神”(才能、技術)の発揮に向けて進みはじめています。

現体制を「蟹宮」とするアメリカは、それ以上に、自己防衛のために世界的な“リアル・パワー”の発揮に向けて、政策転換を行ないはじめています。

山羊宮をトランシット中の冥王星や土星は、そのことを象徴することになりますが、今年2020年はアメリカの民族性「射手宮」の共鳴星「木星」までもが山羊宮をトランシットするために、トランプが尊敬するレーガン大統領が掲げた「MAGA」(メイク・アメリカ・グレート・アゲイン)へと、実質的に転換していくことになります。

月を「射手宮」にもつ、「WASP」(アメリカを建国した“ホワイト・アングロ・サクソン・プロテスタント”)の彼は、ゆえに“ヤンキー魂”をもち、ASC(上昇点)「獅子宮」ともあいまって、“アメリカ・ファースト”、世界の中心たる“強いアメリカ”をめざしています。

アメリカもまた日本と同様に、世界をリードする国家に向けて、転換期のディレクションを通過していく昨今にあり、また今年2020年です。


【中国と習近平国家主席】

習近平がトランプと同じ6月生まれ(太陽)ということは知られていますが、具体的な誕生日は公表されていません。

インドのモディ首相も、安倍首相も、実際には6月15日を祝っていますので、習近平の誕生日は6月15日と昨今ではされています。

6月1日説も、6月15日説も、6月生まれ(太陽)の最初と中間なので、“暫定的”に誕生日としている感が個人的にはぬぐえません。

確定できませんので、習主席個人はともかく、中国について述べておきます。

現体制を「天秤宮」とする中国は、すでに2018年頃から天安門事件(1989年)のときと同じような国家的な再出発のディレクションを受けています。

当時は、ケ小平によって、資本主義経済を共産主義国家体制を取り入れることで、難局を乗り切りました。

しかし、現在、中国が受けている国家的な再出発のディレクションは、「天安門」のとき以上に深刻なもので、根本的に体制を変えなければ、生き残れないものになっています。

なので、中国の対応や出方しだいでは、“国家体制の崩壊”も起こりえますし、それを避けようとすれば“資本主義経済”にとどまらず“自由民主主意体制”の国際ルールを取り入れなければならないものになっていきます。

結局、その方向に変わることができれば、国家としての存続は可能ですが、変わらなければ“現体制”のみならず、中国自体が危機にひんする今年2020年とその後になります。


【韓国と文在寅大統領】

韓国は、典型的な“勘違い”と“過ち”をおかしたことが、昨今のディレクションからみて明白です。

どういうことかというと、次のようなことです。

国体を「牡羊宮」とする韓国は、2006年以降、世界のTOPに立つことも可能なディレクションを受けてきました。

それが、アップルと並ぶサムソンのスマホ事業に代表されるIT系企業の隆盛であり、海運業や韓流またK-POPなどの海外進出だったわけです。

ですが、それは韓国の実力というより、「星のディレクション」がもたらした“運勢”だったことに気づくことはありませんでした。

それゆえ彼らは、“ウリがイチバン”と国民的勘違いをし“傲慢”になってしまったのです。

ですが、このディレクションは“両極端”なので、謙虚さんをなくしたり、国際ルールはもちろん法にそむくと、一気に“頂点”から“どん底”に落ちていく運命として働きます。

それが、昨今の韓国の現状で、日本と結んだ“日韓基本条約”こと「日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約」を反故にして、俗称“慰安婦”問題や“徴用工”問題を持ち出した、国際ルール無視の行ないです。

また、彼らは“ヒラ”や“雇用者”であれば、上司に贈り物をしたりヘイコラしますが、TOPに立つととたんに傲慢になって威張り散らす国民性を持ちます。

それゆえ、当該ディレクションにおいては、もともと“OUT”にならざるをえない国家でした。

よって韓国は、2020年まで保つかどうか、もはや現状では真っ逆さまにに落ちていくしかありません。

民族性「蟹宮」、国体「牡羊宮」で内部矛盾を抱えがちな韓国は、よくよく自分をコントロールしないと両サイン(宮)が融合した“火病”(ファッピョン、ファビョン)など自己本位の“精神的激情”を起こしやすいのです。

韓国が現状を脱して、相応に復活するとすれば、遵法精神を持ち、他体のために滅私的に貢献していくなど根本から改める再興の道はありませんが、むずかしそうです。

One-Point ◆ 上述は、代表的なディレクションをご紹介したものです。昨今の自由民主主義制度を、さらに精神的に進展させた方向に、宝瓶宮時代の社会体制は築かれていきますが、そこにおける日本人の役割は小さくありません。その方向に時代とともにある“天運”は働き、逆行する言動は“反面教師”の役割を終えるとディレクションとともに運勢を失っていくことになります。

※ご参考:「霊識開元」の影響圏

「組織運営変革の深化」のディレクションは、今年2020年で終わります。

ですが、その基となっている「組織運営の変革」のディレクションは、2024年まで続きます。

そのため、“深化”のディレクションは終わっても、現実の社会は変わりにくい側面を持ちますので“慣性の法則”のように深化を続けていくことがあります。

いわゆる“サイバー戦争”などの情報戦や5Gをはじめセキュリティーにかかわる問題です。

というのも、来年2021年、厳密には今年2020年12月中頃から、次の「精神意識の変革」のディレクションがその影響圏に入っていくことから、個人的にも世界的にも水面下での変革が“歴史的テーマ”となっていくためです。

これは、10年まえの2010年(〜2012年)にはじまった「霊識元年」の“実体化”ともいえる「霊識開元」へのプロローグを意味します。

ことの詳細につきましては、「宝瓶宮占星学 第2章」としてブログ「宝瓶宮時代のクオリアルな観点からの…」また「宝瓶宮占星学 第2章」で、後日、お伝えしていくことになります。

One-Point ◆ 「組織運営の変革」のディレクションは2024年まで続きます。この次のメイン・ディレクションが2024年か正式にはじまる「精神意識の変革」なのですが、その影響圏に来年2021年から入っていくということです。このディレクションは、日本にとって重要なものになっていきます。




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