宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

今週の運勢2/天秤宮〜魚宮
―新・西洋占星術=宝瓶宮占星学―
星のディレクション

No.140 / 2010.01.04〜 01.17

●西洋占星術と宝瓶宮時代の新しい西洋占星術=宝瓶宮占星学による今週の運勢=星のディレクションをお届けしています。
※2010年 1月 2日アップ

今週の主な星の動き

今週は、星の宮移動はありません。
13日に土星が天秤宮4度で逆行に転じます。15日に水星が山羊宮5度で順行に戻ります。
今週前半は太陽・水星・金星が、後半は水星・冥王星、そして太陽・金星・ドラゴンヘッドの2箇所に分かれて山羊宮で合(0度)をなします。
この冥王星は、土星と矩(90度)、水瓶宮の木星と六分(60度)です。
また、金星と土星はミューチュアル・リセプションです。
水瓶宮の木星・海王星は、ほぼ今週まで合(0度)、この海王星と魚宮の天王星もミューチュアル・リセプションです。
参考までに獅子宮で逆行する火星は、射手宮のケレスと三分(120度)です。
※注) ここで「今週」という言葉は、1週間ではなく2週間分を指して使っていますのでご了承ください。

ホロスコープ

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※最下段の「今週の星の動きを概説」も併せてご参照ください。

《 7.天秤宮 = Sign Libra 》

天秤宮に象意を持つ人は、先回も書いたとおり、今後、自分がどう生きていくか、意識を新たにしていくときです。
多くの場合、現実に直面しながらも楽天的に夢を抱きがちですが、どちらかというと天秤宮の前半に象意を持つ人は現実を見つめ、後半に象意を持つ人は、夢や理想(幻想)に向かいがちです。
いずれも自分自身の自立を図って新しい意識や技能を身に付けていくときです。

One-Point ◆ 今週は、自分らしく愛情について意識したり考えやすく、今、恋愛や愛情を持っているとすれば、遊びではなく現実を考えた真面目なものになりがちです。

《 8.蠍宮 = Sign Scorpio 》

蠍宮に象意を持つ人は、年始参りや来客を受けるなど、今週は体を忙しく動かさざるをえません。
その一方で、情報収集や人との交流を活発にしていく中で、人生の深淵(しんえん)を考えていくことにもなりそうです。
場合によっては、しっかりとした自分自身のスタンスをもっていない人は、本来、自分が心から求めている情愛や深い信頼関係を見失ったような虚無感を抱く場合があるかもしれません。

One-Point ◆ それゆえにこそ人生の深淵を考えることも起こりがちです。活動は仕事や社会のためだったとしても、意識は自分の心身や内面の成長に向けておくことがポイントです。

《 9.射手宮 = Sign Sagittarius 》

射手宮に象意を持つ人は、活力に恵まれる一方で、自我の喪失ともいえる忙殺状態に陥りがちです。
それは悪い意味ではありません。自分の持っている潜在能力を発揮できるときで、やる気パワーをもって取り組めるときでもあるからです。
また、今の人生期は、自分自身の個性に意識や関心を持っていくときで、広く人に対する友愛意識を身につけることが重要です。

One-Point ◆ これまで無意識のうちに持っていた人に対する無関心ゆえに、トラブルを招いてきた人も多いと思いますが、それを反面教師に、そろそろ友愛にチェンジしていくときなのです。

《 10.山羊宮 = Sign Capricorn 》

今週は、同じ山羊宮に象意を持つ人でも、人によってかなり運勢が異なってきます。
山羊宮の前半に象意を持つ人は、これまでの努力が実って、権力や地位を得て実力を発揮していける場合と、逆に、厳しい社会の現実に直面していく場合とに分かれます。
一方、山羊宮の後半に象意を持つ人は、自分らしい個性や感性を意識していくことができますので、あとはそれを発揮できる方法や方向を考えましょう。

One-Point ◆ いずれの場合の人であっても、今は自分が本来、理想としている姿や個人像を目標にして、自分の意識や行動パターンを大きく再転換していく時期にあるのです。

《 11.水瓶宮 = Sign Aquarius 》

水瓶宮に象意を持つ人は、この数か月、対外的な活動の方向を転換していく時期にあるのですが、今週はその一つのチャンスのときです。
自分の本意であってもなくても、前向きに果敢に方向転換していくことが求められています。
水瓶宮の前半に象意を持つ人は、現実を見据えた対社会的な転換を行ない、後半に象意を持つ人は「夢」や「眠り」から覚めていくことが必要なときです。

One-Point ◆ これまでの歩みが集大成的な結果として現われてきやすいときなので、その実情をよくよく把握しておくことが、次週からの新しい自己目標設定につながります。

《 12.魚宮 = Sign Pisces 》

魚宮に象意を持つ人は、広く社会の人々に意識や関心を持ち、交流したり連帯を深めていくときにあります。
それは現実を見据えてのことで、自己の技能やスキルを発揮しつつ、仕事や社会活動において指導を試みることだったりします。
うまくいけば、それが自分の潜在能力を発揮することにつながりますが、場合によっては有無いずれにも評価されます。

One-Point ◆ 性的関係を含めた身近な人との実体的な関係は、自分を見つめて、真面目なものとならざるをえません。場合によってはセックスレスな関係への移行もありえます。

●「星のディレクション」とは?

西洋占星術で「ディレクション」といえば、進行座相のことをいいます。
分かりやすくいえば、「現在の星がとるアスペクト」のことです。
今、星はどんなアスペクトにあるかを、ネイタル・ホロスコープ(出生天球図)のアスペクトと区別して、ディレクションと呼ぶわけです。
しかし、宝瓶宮占星学で「星のディレクション」という場合には、単なる進行座相ではなく、現在の星が個人や人類と共鳴して、指し示しているもの(ディレクション)=未来の方向といった内容をもちます。
宇宙意志にまで踏み込んで用いていますので、ご了承ください。




今週の星の動きを概説

週は、3つの合(0度)を除けばシンプルなアスペクトです。
だからといって「星のディレクション」が弱いのではなく、それぞれの星はオーブ(許容度数)から微妙にズレているだけなので、そこにネイタル(出生時)の星があれば、たちまちアスペクトを生じます。
そのアスペクトは個々人におけるケース・バイ・ケースなので、この欄に紹介することはできません。
そういった不特定多数の方を対象にするのではなく、誰もが知っているケースを例題に日米間、いえ東アジアにおいて重要な懸案事項となっている普天間移設問題を取り上げて、今週の星の動きを概説しておきます。
存じのとおり、自民党政権下での日米合意を鳩山政権が白紙撤回しかねないので、日本に限らず日米亜、有識者の間では国際政治や軍事オンチさに呆れつつ、危機感がもたれています。
民主党が「好き」な中国の故事に「大国を治るは小鮮を烹る(煮る)がごとし」という治国訓があります。餅を焼くには細かにひっくり返すことは必要でも、魚を煮るのにいちいちひっくり返していたのでは、バラバラになって魚は形を崩してしまいます。
まだ国を治めるという大事に慣れておらず、参院選に向けて功を焦っているのだと思いますが、かえって底が割れてしまいます。
週から、「獅子宮」で逆行する「火星」と「水瓶宮」の木星・海王星との衝(180度)が解消されました。
かわりに火星は、射手宮のケレスと三分(120度)をとることによって、「普天間問題の前向きな進展」の可能性が読み取れます。
ご存じのように、国際政治では「火星」は軍備や兵器を象わします。それがオバマ米国大統領を象わす「獅子宮」で逆行し、鳩山首相を象わす「水瓶宮」の木星と海王星(の位置)と対立的な衝(180度)をとっていたのが、今週から外れるのです。
また、具体的な社会現象の一つを象わすケレスと関係する三分(120度)をとるという、擬似調停(60・120・180)の座相が両者間に今週から形成されはじめます。
このことから日米間で対立していた軍事問題の進展が図られる可能性が出てきたと読めるのです。現在、最も思い当たる軍事問題は、普天間移設問題です。時期主力戦闘機の購入問題などはその次でしょう。
いでに書いておけば、鳩山首相には現在、のりピーと同様、木星と海王星が作用しています。前向きながら、どこか現実離れした「夢」や「幻想」の中にいらっしゃいます。そのため、国際政治にしても、内政面でのリーダーシップの取り方にしても、また彼のいう「友愛」にしても、その延長で、どこか「理想主義的」な現実離れしたものを感じるのです。
ひとこと書いておきますと、宝瓶宮時代の本来の「友愛」は、最も現実的なものです。
共産主義や社会主義に通じる海王星がもたらす幻想的な「友愛=同胞愛」とは、言葉は同じでも似て非なるものです。
「友愛」を単なる理念としてではなく、軍事的な安定も含めた現実の国際政治としてとらえなければ、絵に描いた餅で終わるのみならず、誰かに破られてしまいますよ。(笑)
しかし、来週には木星が海王星との合(0度)から離れ、遅くとも2011年には現実に目覚めさせる星が氏に働きはじめます。徐々にですが現実政治の方向に動いていくことが読み取れなくもありません。

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