宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―

「今週の運勢」の見方
[事情と背景]
― 私の「運勢サイン(宮)」は何? ―

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12サイン(宮)で行なうのは“無謀”合点承知の助です

●第1稿 : 2023年 5月 2日アップ


「今週の運勢」の事情についてです。

12サイン(宮)別にお届けしている「今週の運勢」は“無謀”を承知ではじめたものです。

不特定多数の方々に向けてお届けしていますので、ホロスコープの性質上、不確実性は避けられません。

念のために書いておきますと、ホロスコープ(出生天球図)は個々人の個性と同じように世界に2つと同じものがないために、12サイン(宮)ごとの“運勢”に分けてお届けするのはムリがあります。

そのあたりの事情や背景と、「今週の運勢」の見方を今年2023年5月で丸16年になるのを機に要点のみですが触れておきます。

《 星に運命を“支配”されたくない! 》

「星占い」(12星座占い)と異なり、「ホロスコープ」は単純に12サイン(宮)で分けることはできません。

これ事実(真実)です。

それを敢えて12サイン(宮)に分けてお届けしているのは、部分的なご参考に留まるのが「今週の運勢」のいいところでもあるからです。

誰であっても星に運命を“支配”されたら生きている意味がありません。

なぜなら、ご自分のフリーな意志でもってご判断をして言動をしていくところに、深層の精神意識(深層心理、霊性)の成長を伴なうからです。

人々は無意識でもそのことを感じていますし、実際にも宇宙は個々人を“支配”することはありません。

かといって、まったく無関係ではないという事実があるのも、アストロロジー「星学」の面白いところです。



One-Point ◆ “ホロスコープ占い”と「アストロロジー」は明確に異なります。同じようにホロスコープを用いますが“当たる/当たらない”は関係がありません。宇宙が象わす運勢変化や方向性を知って、前向きにご参考にされればいいものです。

《 構成要素の組み合わせ 》

さて、少し小難しいお話をしなければなりません。

本来の「ホロスコープ」は宇宙森羅の最小象徴数=12数に基づきます。

12数のサイン(宮)、ハウス(室)、プラネット(星)、基本のアスペクト(位相、座相、位置関係)が組み合わさって、世界に2つと同じものがないホロスコープが形成されています。

「春分点」を始点にした12サイン(宮)、「ASC=上昇点」を始点にした不動の12ハウス(室)、両者のベーシックな組み合わせだけだと、わずか144通りにしかなりません。

それに十大惑星(メイン・プラネット)ならぬ象徴的な12個のプラネット(星)が加わったとしても、まだ1,728通りです。

世界人口に比べれば、あまりにも寡少です。

One-Point ◆ “星読み”を実際に行なってみれば分かります。「牡羊宮」に「火星」がある場合は云々といったところで、深い内実は見えてきません。人によっては牡羊宮に星がなく該当しないケースもあって、早晩、行き詰まってしまうのです。


初期のアスペクト体験談

●西洋占星術を学びはじめた初学の頃、12サイン(宮)に星がある場合は云々といった狭義の“星読み”に行き詰まりを感じました。

そこで、小惑星やアラビックパーツにまで数を広げてみましたが、そもそも象意があやふやで定まっておらず、かえって混乱を深めるなど、効果はありませんでした。

次に、当時は充分だとはいえませんでしたが、出生時間が不明でも相応に可能なアスペクト(位相、座相)に目をつけたのです。

すると、解釈の幅が広がり、判断の信ぴょう性も高まっていきました。

実際にアスペクトを用いて、友人や知人の恋愛や結婚の相性また相性変化などを鑑定してあげると、後日、多くのカップルから当たっていると評価を賜わりました。

当時はそんなレベルだったのです。

もはや「共鳴関係論」を歴史パラダイムとする宝瓶宮時代になりました。

関係性を象意とするアスペクトは、今後ますますホロスコープ・リーディングン要諦になっていくでしょう。


《 リーディングの要諦 》

では、世界に2つと同じものがない「ホロスコープ」はどのように成り立っているのでしょうか。

無形有形の“存在的”な構成要素:サイン(宮)やハウス(室)やプラネット(星)ではなく、“関係的”な構成要素:アスペクト(位相、座相)によって多種多様に成り立っています。

たとえば「太陽」の三分(トライン=120度)を一例にみてみましょう。

まず、「太陽」と残り11個の星との三分=120度が単独とはかぎらず、複数の星や基本点ととっているケースがあります。

「太陽」にかぎらず、ほかの11個の星が同様に多彩にとる三分=120度のケースを含めて計算すると、何とざっと約5億通り。

加えてホロスコープのどの位置で三分=120度なのか、仮に広めに許容度数(オーブ)10度をとって360度を分けたとしても、アバウトで上の36倍の計算になります。

さらに、三分=120度だけでなく、6種類の主要な単独アスペクトが同様の数ほどあって、そのうえ単独アスペクトが種々に組み合わさった複合アスペクトがケース・バイ・ケースで形成されていくことになりますので、天文学的な数の象意が生じていくことになります。

One-Point ◆ この意味は「アスペクト」が個々のホロスコープの象意の大概をもたらしていて、その象意を知れば90%以上はホロスコープ・リーディングが可能になることを意味します。逆に申し上げますと、アスペクトの正しい象意を知らなければ、表層に留まり不可能です。


そんなことあり?

●どのサイン(宮)でもいいのですが、仮に「双子宮生まれ」(太陽)だとしましょう。

その場合ても、生まれもつ「ホロスコープ」(出生天球図)によっては、「双子宮」の象意が相対的ながら弱いケースや時期があります。

象意がないということはありえず、相応にお持ちになるのですが、他の「サイン(宮)」の象意のほうが強いケースです。

その場合、当然、「双子宮の運勢」を読まれても、該当しにくいことが起こります。

逆に、例えば「牡羊宮」に「太陽」を持っていなくても、ホロスコープ全体でみて、牡羊宮に共鳴する象意が強い場合は、ときに「牡羊宮の運勢」のほうが該当するケースがあるということです。


《 太陽サイン(宮)とはかぎらない 》

「太陽」や「水星」などのプラネット(星)が象わすのは、実際的な象意というより、ありていに申し上げますと、個々人の特定の分野です。

「太陽」であれば、性質や性格など“個性の核”といった中心分野で、「水星」であれば、神経系統や脳内シナプスなど“関係性”の分野で、具体的に知性やコミュニケーションを象わすと言い換えてもかまいません。

重要なのは、それがどのような“状態”や“運勢”などを伴なって現われるのかで、サイン(宮)やハウス(室)や他のプラネット(星)を交えたアスペクト(位相、座相)すなわち位置関係によって決まっていきます。

「太陽」が「牡羊宮」にあるという場合は、太陽と牡羊宮の「合」(コンジャクション=0度)という意味です。

なので、「今週の運勢」も同様に、少々分かりづらい表現になるかもしれませんが、サイン(宮)やハウス(室)やプラネット(星)たちの象意ではなく、アスペクト(位相、座相)を含めた全体をみて、代表的に「12サイン(宮)」の名称でもって運勢をお伝えしているということです。

One-Point ◆ たとえば、必ずしも「太陽サイン(宮)」がご本人の性質や運勢を代表しているとはかぎらず、まれに他の「サイン(宮)」のほうが強いケースさえあります。もっとも「星占い」や「占星術」に強くご興味を持たれた方はそのようなケースはありません。

《 「運勢サイン(宮)」について 》

一般的に申し上げますと「太陽」がプラネット(星)たちの中心なので、やはり「太陽サイン(宮)」が他のサイン(宮)に比べて平均的に影響力が大きくなります。

次に、一般的なホロスコープの始点である東の地平線上「ASC」(Ascendant:アセンダント=上昇点)が位置する「上昇サイン(宮)」です。

ただし、それが絶対だと言っているのではなく、ホロスコープによっては相対的ながら影響力が小さいケースがあるために、その場合は他の「運勢サイン(宮)」の影響力が強まるケースがありますよということです。

レア・ケースですが、女性や若い方に比較的に多いのが「月サイン(宮)」です。

次に可能性として挙げられるのは、「上昇星」(Ascending Planet)の「共鳴サイン(宮)」のケースで、たとえば「太陽」が上昇星であれば「獅子宮」です。

さらに強いて挙げますと、太陽サイン(宮)の共鳴星が位置する名づけて「(個性共鳴)サイン(宮)」や、上昇サイン(宮)の共鳴星が位置する「(人生共鳴)サイン(宮)」が予備的ながら、ときに「運勢サイン(宮)」になるケースも見受けられます。

One-Point ◆ 「???」とお感じの方は、通称:宝瓶宮占星学の「共鳴リーディング」をご理解いただけれますと相応にご納得いただけるでしょう。「基本三数」に伴なう「宇宙波動エネルギー」の共鳴作用がそのようになっているためです。




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