宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

今週の運勢1/牡羊宮〜乙女宮
―新・西洋占星術=宝瓶宮占星学―
星のディレクション

No.467 / 2016.04.11 〜 04.24


●隔週土曜日に更新予定です。
※2016年 4月 9日アップ

今週の星の動きと傾向

今週は、15日にケレスが牡羊宮に入宮します。
17日には火星が射手宮8度で逆行に転じ、翌18日には冥王星も山羊宮17度で逆行に転じます。
今週は、乙女宮の木星とドラゴン・ヘッドの合(コンジャンクション=0度)を頂点に、冥王星と牡牛宮の火星で大三角(グランド・トライン=120度×3)、魚宮の海王星とドラゴン・テールを尻尾としたトライン・カイト(60/60/120/120)が形成されます。
この頂点と尻尾の衝(オポジション=180度)に対して、射手宮の火星と土星を軸に、T矩(Tスクエア=90/90/180度)が形成されます。
土星は、牡羊宮の金星と天王星に三分(トライン=120度)で、火星は金星にのみ三分(120度)です。
冥王星は、牡羊宮で連続合(ローリング・コンジャンクション=0&0度)の金星と天王星と太陽に矩(スクエア=90度)で、太陽のみ今週前半までです。
Point ◆ 組織や国家の「危機」に対して、周囲が「呉越同舟」よろしくスクラムを組んで対処します。
「敵の敵は味方」といったような複雑な様相をみせるときなので、今週は気分や感覚や情念や理念でもって判断することなく、知的かつ論理的に正確な情報でもって判断し、また対処しないと、間違ったり混乱をきたしかねません。
また「倫ならぬ駆け落ち婚」も一部でありえる今週です。

注) 文中で「今週」という言葉は、表記期間の2週間分をさしています。
※「アスペクトの日本語表記」はこちらをご参照ください。
※ちなみにオーブ(許容度数)は、太陽が10度、それ以外の星は6度を採用しています。

《 1.牡羊宮 = Sign Aries 》

牡羊宮に象意を持つ人は、右の「今週の星の動きと傾向」の最後に書いたようなTOPや世間から反対される、一応は「倫ならぬ」と形容しましたがたとえば「駆け落ち婚」同然に走りかねない人のいる今週です。
もちろん、牡羊宮に象意を持つ人の全員がそうなるというのではなく、もともとホロスコープ(出生天球図)にそういった情念や衝動性また運勢のある人の場合、そういう傾向が高まる今週だという意味です。
一般的な出来事を申し上げますと、昨今のリーダーシップを発揮できる仕事運によって、または真逆に社会のどん底にある状況によって、「本当の自分自身」を客観的に見出していくことになる今週です。

One-Point ◆ いずれも全体の星の配置からは少々の矛盾や葛藤や課題がないとはいえませんので順風満帆とはいえませんが、新たな「目標の立案」や「自己の確立」にはよい今週です。

《 2.牡牛宮 = Sign Taurus 》

牡牛宮に象意を持つ人は、左欄の「今週の星の動きと傾向」に書いたように周囲をはじめ組織や国家までもふくめて複雑多岐な混乱期のなかにあって、対応のキーマンといえる情報収集やインテリジェンスを発揮できる今週です。
ディスインフォメーションには一応の注意が必要ですが、現実的な情報やTOPクラスからの情報も集まりやすいので、コミュニケーションが活発になり知恵やアイデアを出していくことが可能です。
基本的にはそういう立場で、こういう複雑な「呉越同舟」や「敵味方相乱れる」ような時期は、ほかに生まれもつ運勢サイン(宮)の影響も大きいので、そちらも併せてご参照ください。

One-Point ◆ 異性関係が無縁とはならない時期ですが、何事においてもまずは情報収集をして、彼我や世間との違いを客観的に判断していくのがよく、情報分析に特化してもよい今週です。

《 3.双子宮 = Sign Gemini 》

双子宮に象意を持つ人は、単純にいえば自分以外の相手や周囲や社会が激しく変化して動くときで、それが自分自身と無関係にならず、内面の深層の精神意識にクサビを打ち込むように影響する今週です。
対人関係や周囲の現実、また社会組織の現状に一長一短があって、それが自分自身の内面性をうがつようなことになりますので、スピリチュアルや霊性面(人生面)を知的に探求するとよいときです。
今週にかぎらず、基本、今後の状況は、内面的にも対社会的にも、新たな方向性を目指してスタートしていく時期にありますので、相応に胆(はら)を決めて、前向きに取り組むとよいでしょう。

One-Point ◆ 楽天的や前向きなのはよいのですが、小手先だけのごまかしや表面的な対応に走ると、後日、手痛いしっぺ返しがきますので、誠意や誠実さをもって正面から向かうときです。

《 4.蟹宮 = Sign Canser 》

蟹宮に象意を持つ人は、直接また間接を問わずもともと相手や周囲の影響を何らかのカタチで受けやすいほうなので、左欄の「今週の星の動きと傾向」に書いたような今週においては、相応に「毀誉褒貶」が相半ばしていくことになります。
とはいうものの、純粋に蟹宮のみをみた場合は、仕事や社会面で実力や個性発揮ができる時期にありますので、相応の多忙期や活躍期となっていく今週また昨今といえるときです。
ただ、「相応の」と書きましたように、順調かつスムーズに進むとはいえない時期でもあるために、そのぶん真価が試されますので、たとえばやる気や現実の時間的な課題などをクリアしていくとよいでしょう。

One-Point ◆ それでも今週は、頭を働かせれば知的直感がさえますし、情報収集や研究活動によく、思いがけない知恵やアイデアや考えが湧きやすくなっていますので、活用すべきです。

《 5.獅子宮 = Sign Leo 》

獅子宮に象意を持つ人は、優れた見識や考えを仕事や社会活動の場で発信していけるときですし、クールかつ情熱的にも自分自身の個性や信念や理想をアピールしていける時期にあります。
ただし、自分の知識や技能や考えが役立つとはいえ、自己アピールができたとしても、それが全面的に相手や周囲に受け入れられるとはいえないときなので、四方八方を見抜いて、熟考した秀逸なアピールが必要になります。
つまり職場や社会で情報発信できるとはいえ、それが「自己アピール」につながるためにただ単純に語ればいいというのではなく、世間を考えた周到な奥深い内容や言い回しが重要ポイントになります。

One-Point ◆ もっとも、評判は気にしないというのであれば自己アピールはかまわないのですが、言動や知識の披露はイージーになることなく、充分な誠意を心がけないと台無しになります。

《 6.乙女宮 = Sign Virgo 》

乙女宮に象意を持つ人は、良くも悪くも…、とあえて申し上げますが、すべてが自分を中心に動くような今週また昨今の状況で、いわゆる「…めでたくもあり、めでたくもなし」といったときです。
この前にくる句は、「門松(正月)は冥土の旅の一里塚…」というもので、一休さんの狂歌ですが、昨今の乙女宮の状況によくあてはまる一句で、たしかにハッピーに高いスキルや知識を発揮できる今週ですが、それは足元の「一里塚」を踏み進むときです。
次の航海にむかって暗闇の海を船出しているときでもありますので、足元や波浪など周囲の現実をみて、冷静かつ客観的になって風向きを受け入れつつ、舵をきるなり出直しとなる対応をしていくべきときです。

One-Point ◆ 本物の一休宗純禅師はともかく、漫画や物語の「とんち」のきいた一休さんよろしく頭のまわる今週ですが、「策士策に溺れる」といった状態にならないよう誠実であるときです。



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