宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

今週の運勢1/牡羊宮〜乙女宮
―新・西洋占星術=宝瓶宮占星学―
星のディレクション

No.439 / 2015.09.28 〜 10.11


●隔週土曜日に更新予定です。
※2015年 9月26日アップ

今週の星の動きと傾向

今週は、10月9日に金星が乙女宮に入宮します。
同日、水星は、天秤宮0度で順行に戻ります。
翌10日には、逆行のドラゴン・ヘッドが乙女宮29度に入宮し、ドラゴン・テールは当然、魚宮29度に入宮します。
射手宮の土星を軸にした、乙女宮の火星や木星と魚宮の海王星のT矩(Tスクエア=90/90/180)が形成され、これに対しては、山羊宮の冥王星が調停(メディエーション=60/120/180)の座相をとります。
一方、その冥王星を軸に天秤宮の太陽と牡羊宮の天王星のT矩(90/90/180)も形成されます。
さらには、水星やドラゴン・ヘッドとドラゴン・テールの衝(オポジション=180度)に対しては、土星とケレスがそれぞれ射手宮と山羊宮から調停(60/120/180)の座相を形成します。
ちなみに、火星と木星は合(コンジャンクション=0度)で、ドラゴン・ヘッドと水星と太陽は、週前半には三重合(トリプル・コンジャンクション=0/0/0)で、週後半は連続合(ローリング・コンジャンクション=0度)に変わります。
乙女宮入宮までの金星と天秤宮の水星は交歓(ミューチュアル・リセプション)です。
Point ◆ 星の動きからは、中国経済の「崩壊」が読みとれますが、同時に昨今は「国家権力」の介入も読みとれますので、問題は来年2016年の前半が勝負時になりそうです。
それも含めて昨今は、対立や課題と協調や調和が、微妙に並立するときなので、「ピンチはチャンス」「チャンスはピンチ」となる紙一重の今週です。

注) 文中で「今週」という言葉は、表記期間の2週間分をさしています。
※「アスペクトの日本語表記」はこちらをご参照ください。

《 1.牡羊宮 = Sign Aries 》

牡羊宮に象意を持つ人は、中盤や終盤に象意を持つ人をはじめとして、仕事や社会活動の分野で、いわば「天下」でもとったような気になれる「テッペン(頂点)」気分を味わえる今週また昨今です。
ただし、左欄の「今週の星の動きと傾向」に書きましたように、今週は「ピンチはチャンス」「チャンスはピンチ」という紙一重のディレクションが特徴なので、「夢」をみたり「うぬぼれる」と最大のピンチが訪れかねません。
なので昨今の人生期は、「頂点」に立つようなことがあっても、それが「自分の力」や「実力」だと決して「過信」や「妄信」しないようにしつつ、「謙虚」であることが運勢を持続する秘訣になっています。

One-Point ◆ 要は、「極」と「極」とが通じる今週また昨今なので、組織や部署の「頂点」や「権力」に立っても、一気に社会の「どん底」に落ちることが、起こらないともいえない時期になっています。

《 2.牡牛宮 = Sign Taurus 》

牡牛宮に象意を持つ人は、前半に象意を持たれる方はすでに抜けつつあるのですが、後半に象意を持つ人も今週あたりまでで、いわゆる「低迷期」から徐々に脱していきます。
とはいえ、もともと昨今は、内面に強い意志や自我意識を持ちやすい人生期にありますので、早い方では、今週から活動的にもまた行動的にもなって、次第に対外活動を目指していくようになるでしょう。
牡牛宮のどこに象意を持つかで、星のディレクションに若干の「タイムラグ」が生じていくことになりますが、基本、今週中に来週以降の活動スケジュールを計画しておくのもよいときです。

One-Point ◆ 今後は、牡牛宮以外に生まれ持たれるASC(上昇点)をはじめとした「運勢サイン(宮)」の影響が強まっていきますので、そちらもご参考にされて決められるとより確実です。

《 3.双子宮 = Sign Gemini 》

双子宮に象意を持つ人は、全員とはいえませんが、概して書きますと、大半の方が、これまでの活動の方向性や生き方を「チェック」したり、「見直す」など、「再検討」していく時期に入りつつあります。
車の運転にたとえて申し上げますと、サーキットや高速道路を快適に走っていたのですが、目の前に「ヘアピンカーブ」が現われたようなもので、減速して慎重にカーブにそってハンドルを切っていくことが必要です。
なので、まずは自分が、「カーブ」という現実の「道」を正しく見つめているか、また自分自身の内面性が「交通ルール」を守るといった高い精神性や宇宙の真実に向いているかが、今後の対処の基本となります。

One-Point ◆ 左欄の「今週の星の動きと傾向」に書きましたように、「ピンチはチャンス」「チャンスはピンチ」という紙一重といえるディレクションが特徴の今週なので、「道」は必ずあるときです。

《 4.蟹宮 = Sign Canser 》

蟹宮に象意を持つ人は、生まれ持つホロスコープ(出生天球図)によって、若干、異なりますが、またぞろ「野心」ともいえる、「天下」を動かしたり、影響を与えていくような気持ちになりやすい今週また昨今です。
厳密に申し上げますと、自分の内面の「情動」が強まるときで、人によっては、無意識のうちにも「宇宙の真実」や「究極目的」を志向していくような気持ちが、湧き上がってもおかしくないときです。
ただし、もともとがデリケートですし、感受性が強く、我知らず周囲を気にされる方が多い蟹宮なので、内面の「想い」にとどまりやすい一面も少なからずあるでしょう。

One-Point ◆ 上述の気持ちが、どこまで相手や周囲に対して出るかは、生まれ持つホロスコープ(出生天球図)次第ですので、今週は「危機感」と「楽天観」がないまぜになっていきそうです。

《 5.獅子宮 = Sign Leo 》

獅子宮に象意を持つ人は、自分自身の考えや道理と、自分を取り巻く周囲の人々の考えや道理、また大きくは環境や社会状況との間に若干の「ズレ」や「違い」が生じていくかもしれません。
「かもしれません」と不確定な表現を用いたのは、今週は獅子宮よりも、ほかに生まれ持つASC(上昇点)をはじめとした「運勢サイン(宮)」のほうの影響が強く、無視できないために、人によって確度が異なってくるゆえです。
あえて申し上げますと、獅子宮の最後のほうに象意を持つ人ほど、その傾向はより強く象われてきますので、社会との「ズレ」や「違い」を正しく認識していくことは、昨今の対応や判断の重要な要因となっています。

One-Point ◆ それ以外の方は、そこまでではないのですが、ご自身の意識の深層や、周囲との関係において、比較的ながら大きな動きや変化が潜在的ながら生じやすい今週になっています。

《 6.乙女宮 = Sign Virgo 》

乙女宮に象意を持つ人は、あえて断定的にハッキリと書きますと、これまで生きてこられた自分自身と、自分を取り巻く周囲の人々や、環境や、社会状況との間に、「ズレ」や「違い」が生じてもおかしくない人生期に入りつつあります。
断定的にいえばそういうことで、それが当てはまる方もいらっしゃいますし、まだそこまではいっていないという方もいるのは当然ですが、要は、そのような「ズレ」や「違い」が生じてきていることを、正しく認識できるか否かが重要です。
その理由は、自分を取り巻く現状に「課題」や「問題」が生じてきたとしても、乙女宮の前半に象意を持つ人ほど安易に、「なんとかなる」ととらえやすく、「ズレ」や「違い」を重要視しにくい時期にあるためです。

One-Point ◆ それが「良い」とか「悪い」ではなく、人はどうしてもディレクションに動かされる一面がありますので、それらを「体験」としてとらえていき、後日の「成長」に活かせばよいといえます。



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