宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

のりピーと鳩山首相2009年の明暗

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出生時の太陽にトランシットの木星と海王星が合

レクチャールームでは、ホロスコープ・リーディングの実際例も掲載します。
今回は、出生時の太陽にトランシットの木星と海王星が同じ合なのに、明暗が分かれた元アイドル歌手女優のりピーこと酒井法子さんと、総理大臣鳩山由紀夫氏のホロスコープを例にレクチャーします。

●第1稿 : 2010年02月01日アップ

《 2009年8月、運命の明暗! 》

お二人の出生データは次のとおりです。
酒井 法子 1971年2月14日 午前6時1分 福岡県福岡市
鳩山由紀夫 1947年2月11日 出生時間不明 東京都文京区
二人は、水瓶宮の24度と21度に太陽をもちます。
共通点はこれだけではありませんが、それは後述します。
明暗を分けた2009年8月、木星は水瓶宮23〜20度R、海王星は水瓶宮24度R。
いずれもお二人の出生時の太陽とは合(コンジャンクション=0度)でした。
皆様もご存じととおり同じ2009年、かたや覚せい剤使用の罪で8月8日逮捕。かたや民主党代表になるや、8月30日の衆院選で大勝し、歴史的な政権交代で内閣総理大臣に指名されました。
ある西洋占星術サイトをみていたら、「鳩山氏のN太陽に幸運の星・T木星が合なので首相になった!}と書かれていました。
では、同じディレクションを受けたのりピーはどう説明するの? と、突っ込んでしまいます。(笑)
そんな読みの浅いリーディングをしないためにも、このお二人のホロスコープをレクチャしておきます。

One-Point ◆ 出生天球図は、正式にはネイタル・ホロスコープといいます。そのため出生時の星を表すときネイタルの「N」をつけて簡略化します。一方、現在、運行する星をトランシットといいますので、「T」をつけて簡略表記します。ちなみに度数のあとの「R」は逆行中の意味です。

《 二人とも太陽と木星の矩、海王星とケレスのヨッドを持つ 》

西洋占星術に詳しい方なら太陽は同じ位置でも、ほかの星の位置やアスペクトが相当違うのでは、と考えるでしょう。
出生時の太陽に対して出生時の木星は、のりピーは射手宮の4度の上方矩(アッパースクエア=90度)、鳩山氏は蠍宮の26度で同じく上方矩(90度)です。
では、海王星は? というと、のりピーは射手宮2度のこれも上方矩(90度)、木星と合(0度)です。
鳩山氏は天秤宮10度で出生時の太陽とのアスペクトはとっていません。
この海王星は二人とも、ケレスを頂点にしたヨッド(60・150・150)を形成しています。
のりピーの場合は、スゴイことに木星・海王星の合(0度)と月(冥王星と合)の六分(60度)を底辺としたヨッドです。
このほかにものりピーには、土星を頂点にした火星と天王星のヨッドがあります。
一方、鳩山氏は、海王星と土星の六分(60度)を底辺とし、ケレスを頂点とするヨッドです。
さらに、その土星を頂点とした水星・ケレスの合(0度)と金星のヨッドがあります。
二人ともヨッドを2つ持っています。
24歳の差がありながら、ここまで似た雰囲気のホロスコープは珍しいのです。

One-Point ◆ よく似てはいるのですが、ここに「覚せい剤使用」を示唆する可能性が読み取れます。かたや感性的・感情的、かたや感性的ながら現実的といった星のアスペクトです。

《 トランシットの星は出生時の位置も参考に 》

ここでお二人の性格や運勢を詳しく書いても、二人とも有名人ですし、後出しジャンケンのようなものなので、ホロスコープ・リーディングのノウハウに絞って書きます。
出生時の太陽にトランシットの木星が合(0度)だからといって、必ずしもラッキーとはならないことは二人の2009年を比較すれば明らかです。
共通しているのは、どちらも社会的に話題になった! ということです。
また、2009年8月時点で全国に出生時の太陽とトランシットの木星が合(0度)だった人は、山ほどいるはずです。
そのすべての人が「幸運」だったとも、社会的に話題になった! ということもありません。
では、なぜのりピーと鳩山氏は社会的な話題になったのでしょうか?
共鳴リーディングでは、次のように解釈します。
(1) 出生天球図にどんな内容があっても、それが常に現われてくるとはかぎりません。相性やトランシットや自分の意志による何らかの刺激(共鳴)が必要です。
逆もいえます。
(2) また、トランシットの星がディレクションを投げかけたとしても、それが現われる状況や方向は、出生時の星の位置やアスペクトによっても変わってきます。
お二人の場合は、出生時の太陽に対して、出生時の木星は上方矩(90度)です。これは社会に出ていきやすい性格や運勢です。
ソーラーサイン・ハウスシステムにおいて、ホロスコープの上半球が社会的な運勢を象わすことは、『入門講座』でもご説明したとおりです。
太陽との上方矩(90度)が、その頂点であることを思い起こしてください。お二人ともそこに拡大・膨張の象意を持つ木星があるのです。
ASCハウスシステムばかりみていると、こういったソーラーサイン・ハウスシステムによる運勢を見逃してしまいます。
この出生時の木星の位置による象意が、トランシットの木星が出生時の太陽と合(0度)をとることによって、刺激され(共鳴し)、一層、現実化したのです。

One-Point ◆ もし、出生時の木星が下半球にあれば、そうはなりにくいのです。もっとも、木星が下半球にあっても、MCやMC付近にある星に上三分(アッパートライン=120度)や衝(オポジション=180度)をとっている場合は、間接的でも刺激され(共鳴し)て生じる場合があります。

《 海王星の象意が示す異空間世界 》

では、それがなぜ、かたや覚せい剤で逮捕、かたや総理大臣なのでしょうか?
これは、出生時の海王星の違いをみます。
本来は、ほかの星のディレクションもあわせて総合的にみなければなりませんが、ここでは省略して、覚せい剤やアルコール依存にかかわる象意を持つ海王星に絞って解説します。
のりピーの出生時の海王星は、最初にご紹介したとおり、出生時の木星と合(0度)です。太陽とは矩(90度)です。
ポイントとなる海王星と木星は、出生時も合(0度)だったのです。
さらに海王星は、冥王星と合(0度)の月とともに、ケレスを頂点としたヨッド(60・150・150)を形成しています。
実は、ここに「覚せい剤」や「芸能」などを含めた、感覚的で情動的な世界にかかわらざるをえない運命がリーディングできます。
昨年2009年は、世相的に覚せい剤が問題になりました。
ほぼ1年間にわたって、海王星が木星と合(0度)を取り続けたからです。
海王星の象意には、「幻想」や「感覚」などがあります。
もちろん、「ビジョン」「インスピレーション」など良い象意もありますが、覚せい剤に関連して書けば、現実離れした肉体的な快楽に「溺れ」やすいのも海王星の象意の一つなのです。
その海王星に対して、「拡大」「膨張」を象わす木星が1年間にわたって合(0度)をとり続けたのが2009年でした。
木星は、決して「幸運の星」ばかりではなく、良くも悪くも「楽天的」にも「安易」にもします。
それゆえ海王星の象意が極度に強まり、その現われの一つとして覚せい剤の「幻想」や「官能」の世界にはまる人々が増えたのです。
のりピーは、持って生まれた海王星と木星の合(0度)や、ケレスを頂点にした冥王星と月の合(0度)や海王星とのヨッドによって共鳴しました。
一方、鳩山氏は、出生時の海王星は太陽とはアスペクトをとっていません。
また、ケレスを頂点とする海王星のヨッドに土星が絡み、現実を象わす土星自身が別のヨッドの頂点となっているために、現実とも現実でないともいえる「友愛幻想」にはまったのです。
では、いつからトランシットの海王星がのりピーに影響を与えはじめ、覚せい剤に手をつける可能性が出てきたのでしょうか。
星のディレクションとしては、水瓶宮24度の太陽と合(0度)をとりはじめた水瓶宮14度に海王星が入った2004年以降からになります。
海王星のディレクションがなくても、本人が意志を持てば「覚せい剤」などのクスリに手を出す可能性はありました。
しかし「女優」という代替行為を職業にしていたために、その仕事がある時期は、さほど必要としなかったのです。

One-Point ◆ もう一つ、夫である高相氏のホロスコープとの相性も見逃すことができません。1968年2月3日という情報もありますが…。不確定なので解説はやめておきます。

●本当はどちらが「暗」なのか?

今日の結果からみても、当然、鳩山氏を「幸運」とはいえません。
鳩山氏は総理大臣になったものの、現実をみない(海王星の象意)、安易な対応(木星の象意)によって、普天間移設問題を「錯綜」させ、「友愛幻想」に陥って日本の政治を「混乱」させました。
「錯綜」や「混乱」が、海王星の象意の一つであることをみたとき、その象意を「拡大」させた木星のディレクションが同時に働いたことは、二人に共通です。
しかし、かたや個人にかかわる問題で、かたや日本の政治や国民生活にかかわる大問題を引き起こしたことを考えるとき、のりピーと鳩山氏、どちらが「明」でどちらが「暗」だったのかは、日本にとっては疑問です。
社会的に「現実」を象わす土星が、しっかりと働かないと、こんなものです。
(2011.7.30付記)

《 ケレスを頂点にした木星・海王星・月のヨッド 》

のりピーのホロスコープ(出生天球図)に海王星(木星が合)と月(冥王星が合)の六分(60度)を底辺とし、ケレスを頂点とするヨッド(60・150・150)があることにご注目ください。
ヨッドは、俳優や女優、また研究に没頭する学者などに多くみられるアスペクト・パターンです。
『入門講座』にも書いたとおりの状況を生み出します。
のりピーのヨッドは、海王星と木星が含まれることに加えて、月と冥王星が含まれることで、爆発的な大衆人気を受けたり受けなかったりする運勢を持ちますので、芸能界や虚業の人気商売にかかわります。
ケレスを頂点とするヨッドは、その浮沈があり、冥王星がかかわることで激しく劇的にもなりやすくなります。
ケレスは、『入門講座』で「冥王星=火星+ケレス」で象わされると書いたように、火星とともに冥王星に通じる象意を持ちます。
のりピーが持つケレスを頂点とするヨッドは、木星や海王星の「虚」にかかわる象意と共同して、月と冥王星の「激情」を伴いつつも、自分を「失う」ことがある状況や運勢を生み出します。
それは女優であるかぎり、役の上で別の人物を「演じる」職業への適性を発揮します。
その一方で、女優としての仕事がなくなれば、代替行為として自分を「失う」覚せい剤などに通じる余地を残します。
自分を「失う」ものは女優や覚せい剤とはかぎらず、もし木星の「精神性」や冥王星の「深い霊性」が発揮されれば、社会への「奉仕」や「介護」など、高いレベルの活動も可能です。

One-Point ◆ 一般人に比べて芸能人に覚せい剤などの使用が目立つのは、「自分をなくす」ことや「幻想(夢)」を与えるなど海王星の象意が共通しているためです。有名人であるために報道されるという理由ばかりではありません。

※ちなみに、同じくドラッグに手を出した押尾学氏(1978.5.6生)は、海王星と冥王星の六分(60度)を底辺とし太陽を頂点とするヨッド(60・150・150)を持っています。事件を起こした2009年8月2日は、押尾氏の太陽(牡牛宮15度)に対して、逆行しはじめたトランシットの海王星が上方矩(アッパースクエア=90度)水瓶宮25度R(太陽のオーブ10度)に戻ってきたときでした。

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