宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

ダイアナ「自動車事故」の真相
― “事故”かそれとも“陰謀”か ―

ダイアナの運勢と避けられない運命の「事故」

ダイアナ

●第1稿 : 2017年10月10日 アップ



基礎理論と「新ホラリー占星学」

●ホラリー・ホロスコープまたホラリー占星術は、生年月日によらず、質問されたときの時間や、事件や事故が起きたときの時間によって、事の真相をリーディングするものです。
宝瓶宮占星学の基礎理論「数理法則」を適用し、適切に展開するのが「新ホラリー占星学」です。
そこに当事者のホロスコープ(出生天球図)を重ねると、さらに真相がみえてきます。

イギリスの元公妃ダイアナがパリで事故死してから早20年。
いまだに“陰謀説”がささやかれるものの、自動車事故の“真相”は不明なままです。
ここでは、ダイアナの「愛情運」や「相性」とともに、宝瓶宮占星学の「新ホラリー占星学」から事故の“真相”についてお届けいたします。

《 ダイアナのホロスコープ 》

まずは、ダイアナ元公妃のネイタル・ホロスコープ(出生天球図)から、どんな運勢を生まれもっているのかをみてみます。

旧姓ダイアナ・スペンサーのホロスコープ(出生天球図)は、次のとおりです。

ダイアナ妃のホロスコープ

ご存じのとおりで「美貌」の持ち主ですが、ホロスコープから読みとれる「愛情運」や「結婚夫婦運」などの運勢は、けっして恵まれたものとはいえません。

また、一見、おとなしそうで従順な女性らしさもあるダイアナですが、逆にワイルドでパワフルな男性らしさもそなえており、どちらか一方だけをみると間違ってしまう“複雑”さのある個性の持ち主です。

One-Point ◆ ホロスコープ(出生天球図)を一見しておわかりのとおり、サイン(宮)の幅はかなりの偏りがみられます。これは出生地が北極や南極に近くなるほど、出生時間によっては黄道の傾きが偏平して“いびつ”になるためです。そのためイギリスをはじめ北欧などでは、「ソーラー・チャート」などの“イコール・ハウスシステム”によるホロスコープをもちいる占星術師も多いのが事実です。

《 誤解されやすいダイアナ 》

ダイアナのホロスコープ(出生天球図)について簡単にリーディングしておきます。

「蟹宮」生まれの太陽で「海王星」を下三分(ロウアー・トライン=120度)とし、月が「魚宮」の影響圏がはじまる水瓶宮25度にあることから、案外と「情」によってものごとを決めていく一面をもちます。

その点では、“悪い人”ではなく、“善意”や“理想”をうちに秘めた好い人で、それゆえにこそ、逆にまわりから「誤解されやすいタイプ」になっています。

その一因でもあるのですが、「水瓶宮」の月や木星、また月と「天王星」が衝(オポジション=180度)で、太陽が「天秤宮」に共鳴する第7ハウス(室)にあり、ASC(Ascendant アセンダント=上昇点)が「射手宮」であることなどから、クールだったり押さえつけられるのは嫌いで自由に生きようとします。

そんなこんなから、心のうちの“真意”をなかなか理解してもらえず、一般的には「何かたくらんでいるのではないか」と英王室や元夫のチャールズ皇太子をはじめ周囲から思われやすい側面があります。

それを増長しているのが、ダイアナの「行動の特徴」や「生きる方向性」を象わすASC(上昇点)が「射手宮」であることで、その共鳴星の木星が「水瓶宮」でしかもYOD(ヨッド=60・150・150)の頂点をとっていることです。

要は、内面の“真意”はともかく「自由奔放」にみえる生き方や行動をとることになりますので、いつか王室の品位をけがすのではないかと疑われ、いろいろと詮索もされることが起こります。

しかし、ダイアナ自身は、さほど打算的なタイプではなく、むしろ「情」に訴えられると“断れない”ことが多いタイプです。

たとえば、かつてのチャールズ皇太子に対してもそうでした。
また、富豪アルファイドに対してもそうで、相手の要望に合わせて世間体にこだわらず奔放に行動してしまうことがあるためです。

One-Point ◆ ダイアナ自身に悪意はないのですが、王室関係者などからみた場合、チャールズ皇太子との結婚を含めて、断れずに、富豪アルファイドの誘いにも応じてしまうといった行動が、どうしても「英国王室への仕返し」といったように邪推されたり、誤解されてとらえられやすい性格や運勢になっています。

《 ダイアナの「結婚運」と「相性」 》

次に、ダイアナの「愛情運」や「結婚夫婦運」、またチャールズ皇太子との「相性」をご紹介いたします。

ここでは、チャールズ皇太子のホロスコープ(出生天球図)や、お二人の相性ホロスコープの掲載は、本筋ではありませんので、省略させていただきます。

結論から申し上げます。
たぐいまれな「美貌」をもつダイアナにもかかわらず、生まれもつ「愛情運」や「結婚夫婦運」はよくありません。
要は、「離婚」ぶくみの運勢を生まれもちますので、チャールズ皇太子はもちろん結婚相手との「結婚相性」がよほど群を抜いてよくなければ、恋愛も結婚も結果的にうまくいきません。

星の配置から申し上げますと、ダイアナは「蟹宮」生まれ(太陽)にもかかわらず、水瓶宮に位置する蟹宮の共鳴星の「月」は、愛情などを象わす「金星」と矩(スクエア=90度)で、また「天王星」と衝(180度)をとります。
要は、金星を軸としたT矩(Tスクエア=90・90・180)を形成していることなどから、「愛情運」も「家庭運」また「結婚夫婦運」もよいとはいえません。

相性をみると、チャールズ皇太子の太陽は、ダイアナの金星と衝(180度)です。
さらには、ダイアナの月や天王星と矩(90度)。
すなわち大十字(グランド・クロス=90度×4)の相性を形成することになりますので、一時的な「恋愛相性」はともかく、ひとつ屋根の下で一緒に暮らすようになるほど、いずれ“生活感覚”(俗に“価値観”)が合わないことが浮かびあがってきて、破局する相性です。

ちなみに、では、なぜ結婚したのかというと、チャールズ皇太子の「性」や「行動」を象わす火星が、ダイアナの「生きる方向性」や「第一印象」を象わすASC(上昇点)と合(0度)をとっているためです。
いわゆる、ダイアナの美貌を含めてもいいのですが、性的な一目ぼれから交際をはじめたものの、結婚直前にはすでに合わないことを感じ、多分、ある種の嫌悪感さえあったことがみえてきます。

ダイアナの「月」とチャールズの「土星」が、ギリギリながら衝(180度)の相性をとっていることがその理由です。
結局、“初恋”の相性にも似て見た目の雰囲気で「好き」になりますが、二人の距離が近づけば近づくほど、すなわち「感性」や「感受性」をはじめとした人柄がみえてくるほど、正反対に動き、実生活ではどんどんと距離ができていく相性です。

One-Point ◆ この相性では結婚生活は長続きしません。お互いに寛容になったり、許しあえたり、思いやるといった相性もなく、あるのは「性」と「行動」の相性だけです。最初は新鮮だった刺激も、思いやりがない以上、長続きすることはないので、極端な言い方をすれば、みた目と体だけの一時的な関係だったようです。


■ 大破した事故現場の車

大破した車

●トンネル内の事故現場。
作業員による大破した車の撤収作業。
運転手とアルファイド氏は即死。
ダイアナも病院に搬送後、死亡。
ボディガードのみがかろうじて助かった。

ダイアナとアルファイド

●アルファイド氏は、当日、自宅でダイアナに婚約指輪を渡そうとした。

《 自動車事故のホロスコープ 》

ここからは本題の「自動車事故」の“真相”を解き明かすホラリー・リーディングをご紹介いたします。

ダイアナは、バカンス先からイギリスに帰る途中に、世間から“恋人”ともくされていた富豪アルファイドの要望に応えてパリに立ち寄ります。

彼は、そこでダイアナにプロボーズをして指輪をわたす予定で、運転手とボディガードと4人で車に乗りこみ、ホテルの裏口から彼の自宅にむかいます。

百戦錬磨のパパラッチは、玄関だけではなく裏口にも待ち構えていて写真を撮りフラッシュを炊きます。

ホテルを出て約3分後、事故のあったトンネルに入ると“白い車”も入ってきて、ダイアナの車に接触したといいますが、それが一般人なのか、パパラッチなのか、それとも王室関係者なのかは不明とされています。

時速100kmほどでパパラッチをふりきるように走っていたダイアナを乗せた車は、トンネル内で13番目の柱に激突、大破します。 午前0時23分のことです。

そのときのホロスコープは次のとおりです。

自動車事故のホロスコープ

One-Point ◆ 一般にホラリー占星術には、いくつかの手法がありますが、ここでは、「数理法則」による「宝瓶宮占星学」の「新ホラリー占星学」の解釈によってお届けいたします。現在の日本でホラリー占星学といえば、河内邦利氏が有名だと思いますが、一度、ご教示のメールをいただきました。再度、感謝を申し上げます。

《 ホラリー・リーディング 》

宝瓶宮占星学の「新ホラリー占星学」では、“事件”の場合、原則としてASC(上昇点)を「犯行の意志」として、ASC(上昇点)の共鳴星を「犯人側」を象わすととらえます。

厳密には、共鳴関係やアスペクトなどによって、そう単純にはいいきれないケースもあるのですが、理論的にはそうなっているということです。

問題は、ダイアナの「自動車事故」は、単に偶発的な“事故”なのか、それとも仕組まれた“事件”(陰謀)なのか、諸説があって判然としないことです。

なので、ASC(上昇点)が、確実に「犯人」を象わすのか、それとも運転手をはじめ「ダイアナ」を象わすのか断定ができません。

しかし、ASC(上昇点)が「蟹宮」であること、また、その共鳴星の「月」の状態などから、「原因」はダイアナ側にあったといえそうです。

それは「誤魔化すことのできない現実」を象わす土星が、月に上三分(120度)をとっていることが第1点、また木星と天王星が、月に衝(180度)をとっていて「ケアレスミスによる突発的事故」を象わしていることが第2点です。

ちなみに、ASC(上昇点)が「犯人」(原因)で、DES(Descendant ディセンダント=下降点)が「被害者」(結果)側とみますが、ASC(上昇点)の共鳴星の「月」と、DES(下降点)の共鳴星の「土星」が、三分(トライン=120度)をとっています。

これは、合(0度)のようにダイレクトではありませんが、“加害者”と“被害者”が同じといったスムーズな関係性にあることを意味しています。
ストレートにいえば、“自業自得”を意味し、要は「運転ミス」です。

One-Point ◆ ASC(上昇点)とDES(下降点)とその共鳴星からは、そのように読めます。しかし、一部分のみで結論を出すと“ミス・リーディング”を招きますので、ホロスコープ全体をみて、トータルで判断しなければなりません。

《 事故死は「運命」によって生じた 》

ホラリー・リーディングの続きです。

重要なのは、ASC(上昇点)が「冥王星」と「天王星」を底辺とするYOD(ヨッド=60・150・150)の頂点になっていることです。

これが今回のカギで、結論をいえば、避けられない運命的な「事故」であったことを象わしています。

まず、底辺の星をみてみましょう。
こまかなご説明は省きますが、天王星は「突発的な出来事」(事故など)を象わしますので、その要因があることは否めません。

しかし、もう一つ、冥王星が底辺の星になっていることが意味深です。
冥王星の象意の一例を挙げておきますと、組織や国家の「頂点」(TOP)の立場を象わします。
また、「嫉妬」や「復讐」などの「意趣返し」を象わします。
さらにいえば、チャールズ皇太子の太陽サイン(宮)である「蠍宮」の共鳴星でもあります。

もう一つ、暗示的なのは、YOD(60・150・150)の頂点の「蟹宮」が、ダイアナの太陽サイン(宮)であることです。

ちなみに、冥王星は富豪アルファイドを象わすともとれますが、その場合は、事故の要因としてアルファイドも無関係ではなかったとみることができます。

ですが、このホラリー・ホロスコープの場合、IC(Imum Coeli イムン・コエリ=天底:北中点)に「太陽」が合(0度)で、太陽には「水星」が合(0度)をとっていることが解釈のポイントです。
このことから、YOD(60・150・150)の底辺の冥王星は、アルファイドであるよりも、「王室」や「皇太子」を象わすと判断できます。

なぜなら、IC(北中点)は「犯行の動機」を“事件”のホラリー・ホロスコープでは象わすためです。
一方、事故であっても、「事故の原因となった動機」を象わします。

つまり、IC(北中点)が象わす自動車事故の「動機」が、「組織の中心」(人物)を象わす太陽で、さらに太陽は「インテリジェント」を象わす水星を合(0度)としていることから、その意味は、映画「007」(ダブル・オー・セブン)で有名なイギリスの「シークレット・インテリジェンス・サービス」(イギリス情報局秘密情報部、通称:MI6)がまったくの無関係とはいえないことを象わしています。

One-Point ◆ ただし、陰謀説の証拠は出てきません。また事故の“真相”を明らかにすることもできません。それがホロスコープからみえてきます。仮に、チャールズ皇太子など「英国王室」や秘密情報部「MI6」が、無関係ではないとしても、事故そのものは、“自業自得”といえる「運転ミス」や、避けることのできない“運命”によって起きたものだからです。

《 事故の“真相”は迷宮入り 》

このページは「新ホラリー占星学」の解釈や見方をご紹介するものです。
なので、結論は皆様がご自由に推測されたり、リーディングをされてみられてもかまいません。

では、なぜ“真相”はみえないことを象わすホロスコープになっているのかをご紹介いたします。

“事件”や“事故”などのホラリー・ホロスコープにおいて、「火星」は重要です。
なぜなら“武器”や“凶器”また“争い”をはじめ“行動”すなわちアクションを象わすためです。

当該ホロスコープにおいて、蠍宮の火星は、“無”や“見えない”ことを象わすケレスを下三分(ロウアー・トライン=120度)としています。
そのケレスが、「事件の意志」や「事故の意志」を象わすASC(上昇点)に上三分(120度)をとっていますので、肝心の火星が象わす“凶器”や“争い”や“行動”は見えず、隠されてしまうホロスコープになっているためです。

さらにいえば、ホラリー・ホロスコープで、犯行や事件の「現場」を象わすMC(Medium Coeli メディウム・コエリ=天頂:南中点)も同様です。

魚宮0度のMC(南中点)は、ダイアナの出生時の月と合(0度)の位置なのも興味深いのですが、「魚宮」は時空を超えた姿や形のみえない形而上世界を象わすために、“漠然”や“混迷”を意味し、現実としては認識できにくい場所を象わします。

そのため、「自動車事故」が起きた現場は、その象意につうじる“トンネル内”で、事故現場の詳細は具体的にはわからず、要は迷宮入りを象わします。

以上のことから、ダイアナの「自動車事故」が、“事件”なのか“事故”なのかもそうですが、犯人がいるのかいないのか、さらには目撃者がいても隠されて出てこないホロスコープになっているために、その“真相”は明らかにできないことを意味します。

ただし、当該ホロスコープの最大の特徴は「蟹宮」のASC(上昇点)を頂点とするYOD(60・150・150)です。
このことからいえるのは、「自動車事故」が“事件”であろうが“事故”であろうが、もはやダイアナにとっては避けることができない「運命」だったということです。

One-Point ◆ 最後に、宝瓶宮占星学の「新ホラリー占星学」としては、やはり“真相”を書かなければなりません。ホロスコープからみえてくる真相はこうです。
英国王室のチャールズ皇太子がかかわるであろうシークレット・インテリジェント・サービス(SIS)「秘密情報部」は、ダイアナを殺さないまでも、ドティ・アルファイド氏との結婚はもちろんのこと、関係を終わらせようとしていたといえます。その一つの手段が、事故にみせかけた“ケガ”などによる結婚延期の時間稼ぎや、交際を不能にすることです。その目論見が、避けられない「運命」によって、結果的に命を落とす大事故につながりました。なので、“殺害”の意志はありません。結局は、「未必の故意」による事故死というのが、ダイアナ「自動車事故」の真相です。



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