宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―

尹錫悦/韓国大統領の運勢
[ホロスコープの特徴]
― 文在寅前大統領とは反対の政策 ―

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信念が強く大きな変化は起こらざるをえない

●第1稿 : 2022年 6月 9日アップ


韓国の新大統領に尹錫悦(ユン・ソン二ョル:外務省表記)氏が5月10日に就任しました。

彼のホロスコープ(出生天球図)のリーディングです。

どのような人物なのか、日本との関係はどうなのか、いつものように反日に転向していくのか、個性や運勢などを含めてみてみました。

《 尹錫悦氏のホロスコープ 》

下図は、尹錫悦大統領のホロスコープ(出生天球図)です。


尹錫悦のホロスコープ

出生時間が分かりませんので、「ソーラーチャート」で作成しています。

ソーラーチャートというのは、太陽をホロスコープの始点、左端中央の通常のホロスコープではASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)の位置においたものです。

理論とノウハウを正しくつかめば、そこからリーディングできる内容は案外と有用です。

One-Point ◆ 上掲のソーラーチャートは、サイン(宮)とハウス(室)を30度ずつに配置したイコールハウスシステムです。当然、ハウスホイールになります。太陽がASC=上昇点に重なる「日の出時刻」で作成し、月は当日1日に動く度数を記しています。

《 射手宮+水瓶宮の運勢 》

上掲のソーラーチャートから、尹氏の内面に秘められた性質や運勢がリーディングできます。

今後の運勢変化の「星のディレクション」も見えてきます。

全部ではなく、次の3点についてお伝えいたします。

1、元職、検事総長への適性。

2、文在寅前大統領への対応。

3、日本との関係修復の可能性。

出生時間が不明でも星の配置やアスペクト自体はほぼ変わることはありません。

そこからハウス(室)を除いて大半がリーディングできます。

ゼレンスキーのホロスコープ」のように、ハウス(室)の4つの基本点がリーディング・ポイントとなっているケースもなくはありませんが、ノウハウがあれば相応にできるという意味です。

One-Point ◆ 尹錫悦氏の特徴は、上掲のホロスコープをみるかぎり多くはありません。ですが明確な特徴も散見できます。そのポイントの1つは、山羊宮の影響圏にある「射手宮」の太陽ながら、「水瓶宮」の運勢を強く持つことです。元職、検事総長への適性もリーディングできます。

《 検事総長職への適性 》

尹錫悦氏は、独自の強い信念をお持ちです。

太陽と月が合(コンジャクション=0度)で、両星に天王星が上三分(アッパー・トライン=120度)をとっているからです。

ですが、自分の意志や目的をもって、相手や周囲を自ら強くどうこうしようといった“想い”が少ないため、与えられたアクションに対して客観的に法にのっとってご判断をしていく検事総長は適職だったことが読みとれます。

出生時の太陽に、衝(オポジション=180度)や上方矩(アッパースクエア=90度)また下方矩(ロウアー・スクエア=90度)といった自ら強い方向性をもつアスペクトがないためです。

韓国特有の、自分の主観的な感情を優先して法解釈をしがちななかでは稀有なタイプで、そんな彼が韓国大統領というTOPに立った意味は少なくありません。

ただ文前大統領に元職の検事総長の座を非業に剥奪されるなどしていることから、強い信念を持つ彼は、内心では大きく反発していることも、ほかの星を合わせてみればリーディングできます。

朴槿恵元大統領を弾劾し逮捕したのは、文氏の飼い犬になったからではなく、法にのっとって客観的に行動した彼の個性や信念だったということです。

One-Point ◆ かつて頭がお花畑と揶揄されたどこかの元首相も文前大統領も、ホロスコープ(出生天球図)をみるとご自分の“想い”が強いタイプでした。一国のTOPというよりも、活動家の運勢のほうが強かったのです。尹氏は逆で、ご自身の“想い”よりも状況によって自主的ながら客観的に動きます。


尹錫悦プロフィール

●尹錫悦(ユン・ソンニョル)
1960年12月18日、ソウル特別市城北区普門洞で生まれる。1979年、ソウル大学校法学科。
1994年に検事に任用。検察首脳部の反対にもかかわらず国家情報院押収捜索を断行し従業員を逮捕し、1カ月の停職処分を受けた。
2016年、朴槿恵(パククネ)大統領をめぐる疑惑を捜査。のちに朴氏を逮捕。
2017年に文在寅政権からソウル中央地検長に任命され、李明博(イミョンバク)元大統領の逮捕を指揮。2019年に検事総長に抜擢。2021年3月4日、辞任を表明。
2022年5月10日に第20代大韓民国大統領に就任。

《 文在寅氏や日本への対応は? 》

ミサイル発射

一方で尹錫悦氏は、寛容さをともなった高尚な善意か、逆に敵対的報復心か、両極に出る強い情動をお持ちで、通常は前者です。

蠍宮の海王星を頂点に、冥王星&ドラゴンヘッドと木星が形成する小三角(ミニトライン=60/60/120)に加え、さらには火星とドラゴンテールを交えた大三角(グランドトライン=120度×3)が形成されて、特徴の1つとなっているからです。

文在寅前大統領の逮捕は、周囲の状況をみながら、客観的に法にのっとって粛々と行なうことでしょう。

射手宮の太陽&月の合=0度が天王星を上三分(120度)としていることなどから、自由また自由民主主義を尊重して強い信念を持つためです。

その信念や自由を頭ごなしに抑圧してきた文前大統領に強く反発する可能性は高くなります。

結果、文在寅前大統領がとってきた「親北親中/反日反米」とは反対のことを、ある一定段階まで逐次、行ないはじめるでしょう。

One-Point ◆ 日韓関係の修復には賛否があります。文在寅前大統領はコウモリ外交よろしく、アメリカには面従腹背し、北朝鮮と中国ばかりを向いて両国から“犬扱い”されなら、裏では日本とアメリカを欺き続けました。尹氏はその反対を指向することになるでしょう。

《 韓民族の生き残りの習性 》

去る6月1日に行われた統一地方選挙の結果は、大方の予想をうらぎりました。

日本でいう首長選では、17の選挙区のうち12を、国会議員の補選では、7議席のうち5つを尹錫悦大統領の「国民の力」がとって圧勝しました。

文在寅前大統領は、退陣直前の5月3日に、自分の身の安泰を図って「検察捜査権完全剥奪法案」を議決しましたが、「共に民主党」の大敗北によって文氏の命運は先行き不透明になりつつあります。

また、尹氏はバイデン米大統領の来韓を受け、北朝鮮が8発のミサイルを6月5日に発射したことに対して、翌6日に米韓軍として8発のミサイルを日本海に打ち返しました。

このような対抗姿勢は、かつてなかったことです。

尹錫悦氏を大統領に選出した今年3月の得票数は、1632万票対1605万票の僅差で、議会は文在寅大統領の「共に民主党」が3分の2近くを押さえていたことから、思うような政策は遂行できないとみられていました。

しかし、勝ち馬に乗ることが「生き残り」の習性として身についている半島民族であることを思い起こさねばなりません。

今や、尹錫悦大統領が勝ち馬なのです。

One-Point ◆ 昨今の「星のディレクション」(運勢変化)をみても、尹氏に運勢がきています。今月あたりは、とくにイケイケ状態です。韓国にはよくある、例によって彼やその家族など親族が権力をかさにきてのさばったり違法行為をすればお話は別ですが、元検事総長一家らしくあれば、運勢を継続することも可能になります。




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