宝瓶星学 ―宝瓶宮時代の新しいアストロロジー―
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●第1稿 : 2024年11月14日アップ
新しい時代がはじまりましたので、ハッキリと書きます。
「そのホロスコープ“ニ・セ・モ・ノ”(似非)です」
約20年ほど前から、ネット上に堂々と出回っていますので、世界中の人々が“ホロスコープ”ってこういうものだと“事実誤認”をしています。
もっとも、双魚宮時代の最末期は「一事が万事」、“事実誤認”のオンパレードなので“あるある”の一つにすぎません。
以下、縷々、ご説明を差し上げます。
「ホロスコープ」を画像検索すると一例ですが、下掲のような似非ホロスコープがずらずらと表示されます。
One-Point ◆ 上掲に他意はありません。「ホロスコープ作成ソフト」をデフォルト出力すれば、全部が全部“似非ホロスコープ”になります。仕方のない一面はあるのですが、双魚宮時代の最末期、ここ20年ほどに起きている現象です。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」。
そんな感じで、みんなが似非ホロスコープを疑いもせず信じ、堂々と用いて正しいと“勘違い”をして使っています。
ウソではありません。
“ホロスコープ”の専門家たる「天文学者」に聞けば分かります。
本来の正しいホロスコープは、地上の出生地などイベント・ポイントから見た宇宙太陽系との位置関係を忠実に写しとったものです。
なので、「ホロスコープ作成ソフト」で出力したようにはなりません。
“ホロスコープ占い”は非科学的な人為ですが、ホロスコープ自体は、天体学(科学)によって作成されたものです。
ホロスコープが発祥した古来ギリシャの当時より、「天文学者や数学者」(科学者)でなければホロスコープを作成できませんでした。
One-Point ◆ 「ホロスコープ作成ソフト」がなかった時代は、「天体暦」や「室項表」など天体学の知識や数学計算が必要でした。科学者(天文学者や数学者)でなければ、近代までホロスコープ一つ作成できなかったのです。
近年、パソコンの普及とソフト(アプリ)の充実により、気軽に「ホロスコープ作成ソフト」を利用できるようになりました。
基礎知識がないまま「ホロスコープ」を用いることが可能になり、誰でも人為の象意解釈や占断を試みることが可能になりました。
それで、いっぱしの“占星師”として他人さまに教えている“冒険家”もいらっしゃいます。
結果、「ホロスコープ作成ソフト」で出力した似非ホロスコープが正しいと信じて、ネット上に出回り、双魚宮時代の最末期らしく、それが本物のホロスコープかのように世界中が“勘違い”をしているのです。
問題は、位置関係が間違った似非ホロスコープを用いながら、位置関係による宇宙的な“象意”を正しく解釈できると信じ込んでいることです。
One-Point ◆ 天体学に詳しい方が“似非ホロスコープ”を目にして、「なぜ天頂が真上にきていないのか?」と占星師に問いました。すると、「ホロスコープはそういうものだ」という“世紀末”のお答えが返ってきたそうです。
地上と宇宙太陽系との位置関係をそのまま忠実に写しとったものが、正しいホロスコープです。
というか、「ハウスシステム」によって正しく表記すれば正確な「12ハウス(室)」の位置関係のホロスコープになります。
下掲が見本です。
MC=南中点はしぜんと真上(天頂側)にきます。
「ホロスコープ作成ソフト」は、ハウスシステムを用いながら、ハウス(室)を正しく表示しないので必然的に似非ホロスコープになってしまいます。
「コッホ・ハウスシステム」にしても、「プラシーダス・ハウスシステム」にしても、「レジオモンタナス・ハウスシステム」や「キャンパナス・ハウスシステム」にしても、東の地平線上「ASC=上昇点」と、頭上の天頂側「MC=南中点」を基準に、30度ずつ12ハウス(室)に等分されています。
ただし、それぞれのハウスシステムは、時間による等分か、赤道を投影した空間による等分かなどで、途中のカスプ(尖点=象意の最も強い点:境界線)に違いが生じますが、30度ずつに12等配分されたものであるのは同じです。
One-Point ◆ 一方、12サイン(宮)は、「春分点」を始点に黄道上を30度ずつに12等分したものです。地球の自転に伴ない、時間によって「狭在サイン(宮)」が生じるなど、見た目30度とはかぎらず不等分になります。
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