宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

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出生時間で読む「自分軸」その2
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― 生まれ持つ生き方の基本:後編 ―

「太陽サイン(宮)」でも類似の解釈が可能

●第1稿 : 2024年 4月25日アップ


先回アップした「出生時間で読む「自分軸」その1」(2024.04.15)の続きです。

前半では「牡羊宮」〜「乙女宮」をお届けしましたので、今回は「天秤宮」〜「魚宮」です。

どのように生きるとよい自分なのか、出生時間によって十人十色、百人百様、千姿万態の「自分軸」から“人生の方向性”など「生き方」のベースを不特定多数の方々に向けた当ページなので、「十把一絡げ」の概要のみながらご参考にお届けいたします。

ご自由に生きられればいいのですが、原則的なものが宇宙に基づきあるのなら、ご参考にされるのも悪くはありません。

お楽しみいただけましたら幸いです。


《 天秤宮、蠍宮、射手宮の自分軸 》

先回の続き、後半の6つのサイン(宮)です。

【上昇点:天秤宮の自分軸】
相手や周囲の意志や考え、また立場を尊重されて調和を図るような生き方です。
ともすれば、そこにのめり込み過ぎると、考え過ぎることが起きて、逆に身動きが取れなくなりますので、相手や周囲を信頼して「エイヤァ!」とばかりにご自分の意志や考えをハッキリと示すのも、新鮮で評価を上げることにつながります。

【上昇点:蠍宮の自分軸】
真実を探求する執着心や粘着性がありますが、やがてほどほどを学び、激情と、逆に深く静かに表向き控えめにされることの両方の可能性を持った生き方です。
連帯感や肉親のような深い仲間意識は蠍宮の大きな特徴で、それはそれとして活かしつつ“ドライ”というとポリシーに反するかもしれませんが、現実社会の快適さや生活の穏やかな日々の暮らしを体現されていけばなおベストです。

【上昇点:射手宮の自分軸】
必要以上にこだわらず大らかに気ままともいえるご自分のお気持ちのまま、成り行き任せにもなりやすいイージーな生き方です。
失敗とか成功とかは関係がなく、逆にいろんな体験をされることにもなりますので、重要なことは良し悪しにかかわらず体験から学ぶことができる“学習能力”があれば、人生の成長発展に活かすことができますので問題ありません。

One-Point ◆ あくまでもサイン(宮)のみの解釈です。「自分軸」は根っこや、絵を描く前のキャンバスのようなベースの部分で、実際は枝葉やさまざまな色彩で描かれますので、現実的には他の構成要素やアスペクト(位相、座相:局面)によって千姿万態に異なってきます。

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《 山羊宮、水瓶宮、魚宮の自分軸 》

最後の残り3つの上昇点のサイン(宮)のケースです。

【上昇点:山羊宮の自分軸】
組織人や社会人として序列や秩序を維持し尊重していく生き方です。
ただし、そこに留まると、悪いという意味ではありませんが、潤いのない味気ない義務のみの人生になりかねませんので、ご家族をはじめ、人情や感情を伴なった人間関係や組織の同僚や上司また部下との交流を大事に心掛けられると新しい世界が開けます。

【上昇点:水瓶宮の自分軸】
ご自分の自由を大事にするように、相手や周囲の人々の自由や個性や考えも認めて、必要以上に干渉はせずにフランクに接する生き方です。
老若男女、一人の人間として接するためですが、社会や周囲に責任を持つ面倒見の良さや自分がソンをしてでも助けてあげられるようなお気持ちやまたスタンスも人生の一時期には必要でしょう。

【上昇点:魚宮の自分軸】
地上の社会の一員として生きているのですが、心の中の想いは、地上よりもわれ知らずともご自身の主観的な感覚に基づいて判断し、動じ静じ描いていくような理想の中にある生き方です。
個性なので大事にされればいいのですが、地上の現実社会の一歯車といったご認識も必要で、仕事上の現実的な責務を果たされていくなり客観的に何ができるか見出されていかれるのもよいでしょう。

One-Point ◆ 上記の3つのサイン(宮)を上昇サイン(宮)に持たれる場合、自覚はなくても社会や理想を含めた世界を意識しています。常にそうだというのではなく、パーソナルな内面性を重視する人生期もあるのですが、結果的に社会が視野に入ります。


《 太陽サイン(宮)でも類似の解釈が可能 》

ひととおり全12種類の「上昇サイン(宮)」の「自分軸」」をお届けいたしました。

上記の出生時間による「上昇サイン(宮)」とは象意のカテゴリーが異なりますが、生年月日による「太陽サイン(宮)」と「上昇サイン(宮)」とは共鳴関係にあります。

出生時間が不明で、どれが「上昇サイン(宮)」か分からないという方でも、ご自分の生年月日による「太陽サイン(宮)」すなわち「星占い」でいう“太陽星座”に当てはめてご高覧いただけましたら、相応に該当することになります。

ちなみに「12サイン」(宮)を“〇〇座”と呼ぶのは完全な間違いです。

事実、ホロスコープの「Sign」(サイン)と夜空の「Constellation」(星座)は別物ですので、正しいアストロロジーでは区別して用いていることからもそういえます。

また、「Astrology」を“占星術”と訳すのも間違いです。

仕方のない事情が見受けられるとはいえ、「海王星」の““事実誤認”の「象意波動」を受けている“ホロスコープ占い”こと「現代占星術」と特徴です。

まして、「サイン(宮)」を“星座”と呼ぶに至っては、ご本人は分かったつもりだとしても、基礎が整理されておらず、“勘違い”や“もぐり”のシロウト占術師と思われても仕方がないでしょう。

One-Point ◆ たぶん、占星術関係者は分かっていて“〇〇座”と使っていると思います。それならなおさら、誠意のない詐欺行為同然で、少なくともご自分が「海王星」の“事実誤認”や“勘違い”また“欺瞞”の象意の中にあることを占断できていないのです。


《 “夢”や“事実誤認”がまかり通ってきた現代 》

いちおう弁護しておきますと、「海王星」の“象意波動”の影響は占星術にかぎりません。

19世紀後半以降の人類歴史は“事実誤認”の中にどっぷりと浸っているので、それがスタンダードになっていて気づけませんが、歴史的にみれば「海王星」の“欺瞞”や“思い込み”また“現実錯誤”といった社会通念が異様に華やかな時代です。

「海王星」が発見されたのは、日本では明治のご一新へ移行していく幕末です。

「海王星」の“象意波動”がピークの時期で、他の時代に比べて“夢”や“イメージ”また“勘違い”などの“事実誤認”や“ウソ”が歴史的に段違いに多く見られます。

日本だけではなく世界的にそうです。

「海王星」発見の2年後を端緒とした、ポルタ―ガイスト事件による世界的な心霊ブームこと「近代スピリチュアリズム」や、マルクスの『共産党宣言』の上梓による「共産主義運動」がその代表例に挙げられます。

また、前者によって「新興宗教」の設立ラッシュが起きたのもこの時代で、その中から“現代占星術の父”と呼ばれるアラン・レオの「エソテリック占星術」(秘境占星術)が立ち上がり、今日の“ホロスコープ占い”へと推移しています。

One-Point ◆ 「古典アストロロジー」と、19世紀後半にはじまった“ホロスコープ占い”こと「現代占星術」は似て非なるものです。その中間に“古典占星学”が16世紀にはじまっていますので、紛らわしいのですが居抜き物件よろしく立ち上がった現代占星術です。


《 なぜ、そのような象意になるのか? 》

以降は、ご説明がてらの「宝瓶星学」の宣伝になりそうです。

ホロスコープは、「なぜ、そのような象意になるのか?」。

古代学術だった「古典アストロロジー」には、明確な理論と当時の世界観に基づいた論拠がありました。

その世界観は、近代科学の発達によって“疑似科学”(迷信)とされ失墜していきますが、その象意解釈のみをパクって19世紀後半にはじまったのがエソテリック占星術です。

疑似科学となった古典理論を完全に捨てた現代占星術である以上、過去の象意解釈を踏襲し真っ暗闇を手探りで進むしかない“占い”で、「海王星」の古い象意に基づき「いつかは当たるようになる」と“まだ見ぬ理想”を 共産主義ユートピア社会の到来を夢見るかのように我知らず思い描いているようです。

なぜ、そのような象意になるのか?

明確なお答えと実際のリーディングを、宝瓶宮時代の新しい宇宙観「数理法則とクオリアル・ワールド」またクオリアル・メソッド「基本三数」に基づいてお届けする「宝瓶星学」です。

One-Point ◆ お好きに解釈されていいのですが、真実(ほんもの)かどうかご自身でご確認されれば明らかです。もし、そうでなくても双魚宮時代の終末に至った今日、“勘違い”した解釈は運勢敵にも長くは続きません。






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