宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

占星学に影響する共鳴星
―土星の象意が変わる理由―

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「木星」や「土星」の解釈も変わる宝瓶宮時代

キリスト教聖画

●第1稿 : 2007年06月05日アップ

前のページ「宝瓶宮占星学―1.プロローグ」のたとえ話で言っていることは、ご理解いただけましたでしょうか? もちろん、「信じる・信じない」は、皆様のご自由です。ここで言いたかったのは、占星学の解釈も、時代の象意(波動)とともに変わっていくということです。

《古典西洋占星術の解釈は「木星」の影響》

紀元前170年頃から、先頃20年ほど前の1989年頃までの双魚宮時代は、主に木星の影響圏のもとに発展してきました。
そのため、双魚宮時代においては、世界四大宗教といわれた「高等宗教」や、数々の「思想・哲学」が発生し、人類を導き、文化・文明を築いてきたのです。
お気づきのように、「木星」は、古典占星術における魚宮(双魚宮)の支配星です。
「木星」の象意が「(高等)宗教」や「哲学・思想」といった精神性にあることを知れば、双魚宮時代の人類が、木星の強い影響力のもとに発展してきたということに反論できる西洋占星術師や研究家はいないでしょう。
同様に、本来、古典西洋占星術の解釈も、今の現代西洋占星術とは少し違って、木星の支配=影響を受けた精神性をもった解釈だったはずです。
とはいえ、一部で占星術は呪術と結びついて、キリスト教から禁止されたりしています。

One-Point ◆ 双魚宮時代はあくまでも精神文明が中心でした。現在の科学技術文明は、1630年代からはじまった宝瓶宮時代の前史によって築かれてきたものです。しかし、木星は19世紀からその影響力を後退させていきました。なぜなら、1846年に海王星が発見され、徐々に時代の主導権を握ってきたからです。


木星と海王星の「宗教」の違い

●西洋占星術では、射手宮(木星)も魚宮(海王星)も、どちらも「宗教」を象意に持つとされます。
木星が精神性の高い「高等宗教」を象わすのに対し、海王星は庶民的な「カルト宗教」を象わします。
高等宗教とは、人類歴史に大きな影響を与えてきた古来からの世界四大宗教=キリスト教を筆頭に、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教を指します。カルト宗教とは、日本では江戸後期以降に起こった数々の新宗教(新興宗教)を指します。
また、射手宮(木星)も魚宮(海王星)も、どちらも形而上的な象意をもちますが、射手宮(木星)が「精神(法律)」的なのに対し、魚宮(海王星)は「心理(情緒)」的であり、後者には、曖昧さや混沌さがぬぐいきれません。

《現代西洋占星術の解釈は「海王星」の影響》

1846年に海王星が発見されるにおよんで、現代西洋占星術の祖といわれるイギリスの占星術師アラン・レオらは、魚宮の支配星を海王星に、木星を副支配星にしました。
これが間違っていると言ってるわけではありません。
これをそのまま人類文化歴史に適用すると、人類は、木星が象わす「(高等)宗教」から、海王星が象わす「(カルト)宗教」の影響を受けるようになったということです。
実際、19世紀末(日本では江戸後期)になって、雨後のタケノコのように数々の新興宗教(カルト宗教)が起こってきたのはそれゆえです。
同時に、海王星が象わす「芸術」は、それまでの木星が象わす「(高等)宗教」や古典主義から解放され、海王星の発見と歩を合わせるように、18世紀末から19世紀の「ロマン主義」の影響を受けつつ、19世紀「印象派」の台頭を生み出します。
「ロマン」や「印象」が、海王星そのものの象意であることがお分かりでしょう。
印象派というのは、見た目そのままの現実を写し取った写実主義(リアリズム)ではなく、その対照をなす心の心象によって描いたものです。
西洋占星術(古典占星術)は、近代科学の発達やトランスサタニアンの発見によって、ますます隅に追いやられていましたが、19世紀末から20世紀初頭に現代の西洋占星術へと復活させたのがアラン・レオです。
つまり、今日「西洋占星術」と呼ばれる現代占星術は、古典占星術と違って、海王星の支配を受けた解釈による夢やロマン、幻想やオカルトの強い影響を受けた「神秘(秘教)占星術」だということです。

One-Point ◆ 占星術の歴史をかじったことがある方なら、現代占星術がアラン・レオ(1860-1917)らによってはじまったことをご存じでしょう。彼は、著名な霊媒師マダム・ブラヴァッキー(1831-1891)とその神智学協会の強い影響を受けています。というよりも、彼は、魔術をも扱うオカルティズムの神智学協会に入会し、占星術ロッジ(支部)の活動を行なうことにより、現代占星術を確立していきました。当時の世界的なオカルトブームにあって、彼の「神秘占星術」は注目されたのです。

霊媒師マダム・ブラヴァッキー

霊媒師マダム・ブラヴァッキー

●H.P.Blavatsky 1831.7.31 ロシア生。
弁護士のオルコットやジャッジとともに1875年9月13日、ニューヨークに心霊術から魔術までオカルト全般を扱う神智学協会を創立。世界的なオカルトブームのリーダーとして注目を集めた。

《宝瓶宮時代の訪れと宝瓶宮時代の目覚め》

なにやら小難しい話で申し訳ありませんが、重要なのです。
近年、宝瓶宮時代に移行していくことによって、人類文化歴史は、水瓶宮(宝瓶宮)の共鳴星「=天王星」の影響を受けるようになりました。
同様に、西洋占星術も、天王星の影響を受けた解釈に変わっていくということが起こります。
現代占星術の「吉凶」や、「当たる・当たらない」といったオカルト的な解釈にいつまでもこだわっていると、時代遅れになってしまいます。
おまじない同然の「占い」に堕してしまうということを、皆様に告げておきたいのです。
少々キツく書いていますが、占星学上の必然です。
今はまだ、過渡期(水瓶宮の海王星と魚宮の天王星のミューチュアル・リセプション=ミューチュアルレセプションとも)にありますので、それほど感じないかもしれません。
しかし、やがて宝瓶宮時代の目覚め(牡羊宮の天王星)が訪れると、人々は、徐々に現実的な理想社会を念頭において判断し、意識的に行動するようになっていきます。
そのとき、「占い」のままの古い占星術では、人々の要求に応えられなくなるのです。
宝瓶宮時代の目覚めの時期は、目前に迫っています。

One-Point ◆ もっとも、その頃には、魚宮に海王星が移動していきますので、一方でオカルトチックな西洋占星術(現代占星術=神秘占星術)は純粋に「占い」として用いられるようになります。なので、「実学」としての宝瓶宮占星学(伝統的西洋占星術=発展的古典占星術)と、「占い」としての西洋占星術(神秘占星術)に二分していくことが予測できます。その後、これらがどうなるかは簡単に予測できますが、言わぬが華なのでしょう。

用語 :「支配星」から「共鳴星」へ

●西洋占星術では「支配星」という言葉を使います。これはルーラーの訳なのですが、「支配・被支配」という双魚宮時代の対立二元論の象意が影響しています。
これに対し、宇宙は対立ではなく、すべては共鳴することによって存在しているとする宇宙哲理を持つ宝瓶宮占星学では、「共鳴星」という言葉を使います。
実際にも、星がサイン(宮)を「支配」することはありえませんので、「共鳴」のほうが正しいのではないでしょうか?

《宝瓶宮時代の新しい西洋占星術=宝瓶宮占星学》

ここまではご理解できますか?
西洋占星術とその歴史に詳しく、また人類文化歴史を理解している方なら、簡単にご同意をいただけると思います。
昨今の占星学界で、アラン・レオの解釈に一部から批判が起こり、かつての西洋占星術(古典占星術)に回帰しようという動きがあるのも、このゆえなのです。
しかし、古典占星術への回帰ではなく、前に進み、宝瓶宮時代の新しい西洋占星術の解釈に歩を進めなければなりません。
それが、このサイトで提起している「宝瓶宮占星学」という新しい解釈です。
このサイトでは、双魚宮時代の西洋占星術との違いを明確にするために、「宝瓶宮占星学=AQUARIUN ASTROLOGY」としています。

One-Point ◆ まあ、正確には宝瓶宮時代の占星学( Aquarius age Astrology または Astrology in the Age of Aquarius )でしょうか? ”宝瓶宮時代の新しい西洋占星術”ということが伝わればよいので「宝瓶宮占星学」にしています。占星学界の人たちが決めればよいのですが、過去の権威や権力が失われていくのも、今の時代の星のディレクションです。

木星=吉星、土星=凶星 か?

●これまでの西洋占星術の書籍やテキストをうのみにしていると、木星=吉星、土星=凶星と思い込んで占断を行なってしまいます。
本人は、オカルト的な西洋占星術信仰に、自分でも知らないうちに陥っていることに、なかなか気づくことができせん。
しかし、実践研究をしている人のみが、木星=吉星、土星=凶星の図式は、すでに崩れていることに気づきます。

《宝瓶宮占星学の解釈は「天王星」と共鳴?》

代表的な象意の変化を、少し具体的に述べておきます。
これまでの西洋占星術では、「木星」を最大の吉星ととらえていました。
なぜでしょうか? 理由は簡単です。
先に述べたように、双魚宮時代というのは「木星」の影響圏(波動)による人類文化歴史の時代でした。 宝瓶宮占星学の自存波理論からいうと、時代の波動に合うと共鳴して、発展や運勢をもたらします。
木星の自存波は、双魚宮時代の波動と共鳴したため、「拡大・発展」をもたらす大吉星になりました。
逆に、時代の波動に反するものは、どんなに実力があっても、なかなか認めてもらえず、運勢に乗りにくい事態をもたらしたのです。
その代表が、「土星」だったのです。
1846年の海王星発見以後、時代の波動は、木星に替わって海王星が主導権を握っていきました。
高等宗教よりも、「夢」や「幻想」や「ロマン」や「オカルトチック」な影響が人類の上に加わっていったのです。
そのため、最も冷厳な事実をもたらす「土星」は、海王星の非現実(形而上)的な象意(波動)を妨げる正反対の星ゆえに、(引き続いて)最大の「凶星」に貶(おとし)められたのです。
最近でこそ、「木星=吉星」「土星=凶星」という図式は、見直されつつありますが、それは宝瓶宮時代の影響が現われはじめたからです。
すでに双魚宮時代は終わりました。
今後の宝瓶宮時代は、「土星」の象意が正しく見直され、「天王星」の影響による解釈に、徐々に変わっていくのです。

One-Point ◆ 現実には、双魚宮時代の影響はそう簡単には無くなりません。社会の主導権はまだ、双魚宮時代の象意を受けた人々が握っているからです。日本では、ちょうど平成(1989年)以降に生まれた子供たちが社会に出て、成長していくことによって、新しい宝瓶宮時代の友愛社会が徐々に築かれていくでしょう。ただし、平成以前の人々も時代の波動をつかめば、宝瓶宮時代の波に乗れますし、平成以後の子供といえども、必ずしもすべての人が宝瓶宮時代のパワーを持つとはかぎりません。

実践研究の一例をそっとご紹介

●2005年7月、ロンドン同時多発テロが起こりました。
イギリスの著名な占星術師 J.ケイナーは「さすがの私も予測できなった」旨をホームページで述べていたといいます。
このとき私は、別サイトで「今週の運勢」を連載していました。事件前の土曜日にアップした記述では、「対立や闘争、トラブルなどが随所で見られるでしょう。国内だけでなく海外での宗教的な確信犯的事件にも気をつけなければなりません」と、可能性を予測しておきました。
新しい宝瓶宮占星学の解釈によって、木星=吉星、トライン(120度)=吉座相といった図式的な解釈を行なわず、実際の現実的な象意を踏まえて「危ない!」とリーディングしたものです。
土星の「栄光」の一例も書いておきます。
トリノ冬季五輪(2006.2)の荒川静香選手の金メダルや、世界選手権(2007.3)の安藤美姫選手の優勝がその実例です。
当時、彼女らの出生時の月と運航する土星は、それぞれオポ(180度)とスクエア(90度)、西洋占星術でいう凶座相を形成していました。
にもかかわらず、彼女たちは「栄光」を手にしたのです。これが実際です。
もちろん、彼女たちの努力と研鑚が、土星の「栄光」という象意を現実のものにしたのは、いうまでもありません。

《事実によって判断される星の解釈》

では、これからの宝瓶宮時代は、天王星が最大の吉星となっていくのでしょうか?
確かにその傾向はあります。
今をときめかせるお笑い芸人なんて、天王星が持つ「意外性」や「個性=キャラ」によって、現在を風靡(ふうび)しているようなものです。
1989年〜1990年頃の宝瓶宮時代のビッグバンによって、一般の人々にも天王星の波動が注がれはじめました。 そのため、天王星のキャラを発揮する芸人と共鳴して、彼らを支持(共感)し、人気が出るのです。
しかし、宝瓶宮時代は、あくまでも「現実理想」の時代です。
それは、広く世界的な友愛社会という現実理想の実現にあるため、人々を分け隔てしないのが宝瓶宮時代の特徴です。
そのため、吉凶は関係なくなります。
あくまでも事実によって判断されるのが、宝瓶宮時代の新しい占星学です。
「吉凶」や「当たる・当たらない」にとらわれず、クールに星の象意を判断します。
もはや、土星は「最大の凶星」ではなく、事実によってその象意をリーディングしなければなりません。
皆様が信じるかどうかはともかく、土星は「栄光」をもたらす星というのが宝瓶宮占星学の解釈です。
現実の社会を維持していくのが「土星」なので、本物の実力や能力や技能が備われば、土星の影響は、そのまま「栄光」をもたらします。
逆に、いつまでも未熟であれば、土星の影響は、そのまま「試練」や「停滞」として現われるでしょう。
一例ですが、宝瓶宮時代における正しい土星の解釈です。

One-Point ◆ 土星は、水瓶宮(宝瓶宮)の共鳴星の一つ(西洋占星術的にいえば副支配星)として、天王星を支えるため、重要度が増していきます。天王星の数々の象意を、現実社会において、正しく発現していくためには、土星の象意である「礼節」や「真面目さ」、「冷静さ」や「現実」や「社会性」といったベースが必要となってくるからです。


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